中部電力が、風力発電計画を断念しました。
地元住民の理解が得られなかったようです。
もともと、風力発電においては、低周波など、様々な問題もありましたが、
近年では、洋上風力発電など、
これからの再生可能エネルギーの御三家と称される存在であっただけに、残念です。
では、今日は、風力発電について少々
(次世代エネルギーの基本からカラクリまで分かる本:漆原次郎氏参照)
まず、風によるエネルギーは風速の3乗に比例します。
すなわち、風速が2倍になれば8倍のエネルギーが得られることになります。
とはいっても、風から得られるエネルギーが100%電力として使えるわけではありません。
エネルギー損失の理由としては、
風力タービンや増殖機の歯車などを動かす為のエネルギーとして使われる為です。
それだけに、タービンの性能は大変重要な要素のひとつとなります。
実際に風から得られる理論的なエネルギーの60%が限界のようです。
また、風力発電の利点として、
風車のライフサイクルを通して、温室効果ガスの排出量が少ない。
再生可能エネルギーの中では、発電費用が安い。
夜間でも発電可能。
であることが挙げられます。
では、国内での風力発電はどのようなものでしょうか?
世界的に見れば規模は小さいようです。
日本企業で最大規模の三菱重工でも世界シェア10位に入っておりません。
ヨーロッパ、アメリカ、インドの5社で世界シェアの50%を占めています。
また、大規模集中風力発電所は東北以北に多いのも特徴です。
ただし、メーカーは大半が海外メーカーによるもので、
日本の三菱重工によるものはごく一部のようです。
宗谷岬ウィンドファーム(北海道稚内市)と釜石広域ウィンドファーム(岩手県釜石市)がそうです。
頑張ろうニッポン!
太陽光発電によるフィードインタリフ政策を
風力発電においても実施していくなど、
国を挙げての風力発電支援が必要であると思います。
もちろん、地元住民の理解を得られることが大変重要であると思います。
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