3月16日(火)

「生物多様性国家戦略2010」が閣議決定されました。


生物多様性国家戦略は

平成7年10月に策定され、

その後、平成14年に第二次生物多様性国家戦略、

平成19年に第三次生物多様性国家戦略が策定されました。


このような経緯があり、本年の

生物多様性国家戦略2010が策定された次第です。


また、生物多様性に関しては、

平成20年6月に「生物多様性基本法」が施行されております。


まず、生物多様性において4つの危機が挙げられております。


・人間活動や開発による危機

・里地里山など人間活動の縮小による危機

・人間により持ち込まれたものによる危機

・地球温暖化による危機


その上で短中期の目標が設定されました。


1.短中期目標の設定

から。

2020年をめどとした短期目標と2050年をめどとした中長期目標があります。

・短期目標 2020年

生物多様性の状況の分析・把握、保全活動の拡大、維持・回復

生物多様性を減少させない方法の構築、持続可能な利用

生物多様性の社会における主流化、新たな活動の実践

があります。

・中長期目標 2050年

生物多様性の状態を現状以上に豊かなものとする


中期目標はかなり具体性はかけますが、そういうことです。


そして、その目標に対して、重点施策があります。


簡単に概要を述べますと


1.COP10の日本開催を踏まえた国際的な取組の推進

2.COP10を契機とした国内施策の充実・強化


やはり、COP10の議長国であることが大きいようです。

基本的には、議長国であるなし係らず、生物多様性は大変大きな問題なので、

しっかりと取り組みたいところです。

ですが、きっかけはどうであれ、大きな契機になればよいと思います。


では、まずは



1.COP10の日本開催を踏まえた国際的な取組の推進


COP10の成功

SATOYAMAイニシアティブの推進

科学的な基盤の強化

科学と政策のインターフェース(接点)の強化

生物多様性における経済的視点の導入

途上国の支援

等があります。



2.COP10を契機とした国内施策の充実・強化


生物多様性の社会における「主流化」の促進

地域レベルの取組の促進・支援

絶滅のおそれのある野生動植物の保全施策の充実

海洋の保全・再生の強化

自然共生社会、循環型社会、低炭素社会の統合的な取組の推進


等といったところです。

これらの内容についても、

本年度の重点施策にも盛り込まれていますので、

今後いくつか書いていこうともいます。


ここで、もう一度環境基本法の目標を挙げまず。


循環

共生

参加

国際的取り組み


これらは生物多様性を守るキーワードにもなってきます。

よりいっそうの積極的な取組が必要ですね。

今日は、このあたりで。


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