今日は、ヒッポファミリークラブの説明会に行ってきました。

七ヶ国語で話そうというテーマで講演があったり、

小さな子供達が多国語で話すのを見たり、随分刺激になりました。


流れてくる音(多国語)をとにかくまねてみる、のがポイントのようです。

(もちろんそれが全てではありませんが・・・)

今度、体験に行く予定です。

今日の内容も合わせて、後日ブログに書こうと思います。

(最初の書き出しに書く、今日の出来事ついでにというにはもったいない内容です・・・)


さて、先日

ぶんせきという雑誌2010 2月 「講義」という欄に

独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

畜産草地研究所畜産温暖化研究チーム

長田隆氏による、


「家畜排せつ物起源の温室効果ガス測定」というテーマをもとに、

ブログを書かせて頂きました。


今日はその第二段です。

農業起源の温室効果ガスである、メタン(CH4)と亜酸化窒素(N2O)

このそれぞれは、GC-FID法及びGC-ECD法にて測定が可能です。


GCの検出器であるFIDとECDについて、

超ざっぱに書きます。

FID(flame ionization detector:水素塩イオン化検出器)は、

基本的には可燃性の有機化合物の分析に有用です。

燃焼性有機化合物が水素炎中を通過すると、燃焼によりイオン化されます。

イオンが生成すると電流が発生し、その電流を読み取りピークとして表されます。


次に、ECD(Electron capture detecter;電子捕獲検出器)

有機ハロゲン化合物ニトロ基をもつ化合物の分析に有用です。

環境基準項目としては、PCBアルキル水銀の分析に用いられております。

検出器は、

Ni(63)からのβ線源を設置し、このベータ線により、

窒素ガスなどのキャリアーガスがイオン化し、電流が流れます
この状態に有機ハロゲン化合物やニトロ基をもつ有機物が入ってくると、電子を捕獲(Electron Captuer)します。

そうなると、電子が減少するので当然電流も減ります

その減った分をピークとして表されます。


すごく、ざっぱですが、こんな感じです。


この「講義」の記事では

先に挙げたGC分析では、リアルタイムで測定することが困難であるとの指摘があった。

確かに、現場から分析室に持込み分析をかけるため、すぐには結果が出せません。


そこで、紹介があったのが、

フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)と同様に各測定対象物質の赤外吸収を定量原理とした、、

マルチガスモニター(1412 LumaSense Technologies)です。

GC法より制度がやや落ちますが、

その装置一つで、CO2,CH4,N2O,NH3,H2O等が最短数秒間隔で測定が可能です。


この装置を用いた、

堆積型堆肥化処理

強制通気型堆肥処理

汚水浄化処理

スラリー貯留

それぞれの温室効果ガス発生評価については、

一部の処理において、現在測定中のようであり、

今後の発表を待ちたい。


ラボでの精度の良い分析方法よりも、

少し精度が劣っても、リアルタイムでぱっと結果を知りたいケースってたくさんあると思われます。

試料の特性や現場での精度、機器管理、

それらを、モニタリングの目的に合わせた管理が必要であると思われます。



予断であるが、フーリエ変換赤外分光光度計

今日のヒッポファミリークラブの説明会会場に、

フーリエの冒険という本が置いてあった。


興味深げに手にとって読んでいたら、

「理系の方ですか?」との声が・・・。

分析装置FTIRの話をすると、

「そういうの、あるようですね。」と。

さらに、

「言語は音であり、波であることから、波について、

文型の人でも分かりやすく書いてある本を探したら、

フーリエの冒険にたどり着いた」とのこと。

その本の、中国語版、英語版、スペイン語版などもおいてあった。

ヒッポファミリークラブの探究心、本気度が分かった一面でした。


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