今日は、打ち合わせ先で

風力発電の風車が設置されていた。

大きかった~。動いてなかったけど・・・・。


今日も環境省重点施策から、

中国における大気汚染対策協力事業について

これも、22年度の新しい施策である。

ちなみに、予算(案)は18,000,000円也


まず、背景として以下の事項が挙げられる。

年々日本における光化学オキシダント濃度レベルが上昇傾向にある。

・光化学オキシダント濃度が上昇する範囲が広域化している。

・微小粒子状物質(PM2.5)のバックグラウンド濃度の高濃度化。

・それらの原因が中国における排出ガスが影響している。


これらのことから、日本の技術を生かし、中国での大気汚染対策をすると共に、

日本においても中国の影響を受けにくくする。

これが、本事業の目的である。


ちなみに、21年度の日本の光化学オキシダントは、

・光化学オキシダント注意報の発令日数→減少 123日(20年は144日)

光化学オキシダント注意報の発令都道府県数→増加 28都府県(20年は25都府県)

初めて光化学オキシダント注意報が出た県山形県!、鹿児島県!

・環境基準達成率(20年)→一般局0.1% 自排局0%(19年は一般局0.1% 自排局3.3%)

という傾向であった。


特に、環境基準達成率のは例年の事ながら著しいものがある。


では、どのような協力が日本では出来るのでしょうか?

言うまでも無く、日本は公害先進国として、様々な対策を施し、成果を上げてきた。

日本では下記のノウハウ、施策がある。

1.NOx総量規制

2.低NOx燃焼技術

3.脱硝技術

4.公害経験の普及啓発(公害経験の実態や未然防止、被害救済などの情報)

が挙げられる。


これら、日本で実施してきたことを中国に普及させる。


一方

中国では第12次五ヵ年計画(2010年度年度~)におけるNOx総量削減がある。

中国も環境問題には、かなり取り組んできてはいる。

特に、The low carbon mapというものがあり、

それは、3段階での、二酸化炭素排出量の目標がある。

2050年時点で

・現状の取り組み(Business as usual)130億トン

・低炭素シナリオでは90億トン

・更なる低炭素シナリオでは50億トン

上二つのシナリオは実現可能であるとのこと。



これら、お互いの状況から、

日中NOx総量削減協力を行う。


何を行うかというと、

・セミナー開催 (平成22~23年)

・共同研究(モデル事業の実施等) (平成22~24年)

・大気汚染経験情報発信 (平成22~24年)

を行うらしい。


これらにより、

日本国内及び中国国内の大気汚染状況の改善となる。

めでたしめでたし♪




奪取:技術士(環境部門)