地方都市で、JRの第三セクター化はまだしも、廃線が目立つようになってきたように思う。

営業しても採算が取れないからだろう。国鉄時代はともかくも、民間企業になってそろそろ丸35年。不採算事業はやむを得ないだろう。

しかし、国鉄時代も闇雲に路線を延ばしていたのだろうか?というところが気になる。
廃線の理由は
・地方の人口減少 つまり都市部への人口集中
・地方での鉄道から自動車への移動手段のシフト
であろう。

あまり細かく語るとボロが出るので簡単に書くと、前者は交通機関の発達により仕事を求めて若者中心に都市に集まる事象、後者は乗降客が減ると本数を減らすという負のスパイラルの結果、なのではないかと思っている。

コロナを機に移住をしている人たちもいるそうだ。東京23区は人口減、となっているそうだが、神奈川、埼玉、千葉への移住が中心で、群馬、栃木、茨城は少数だろう。ましてや地方都市は居たらテレビで取り上げられるレベルなくらいもっと少数派だろう。
テレワークを行うにあたり、出社が必要なければ正直インターネット回線さえ確保できればどこでもできる。
一昨年、札幌や稚内へ行って問題ないかを確認したが、何ら問題なかった。ただ、これは本来20年前に政府がぶち上げた「e-Japan戦略」で整備しようとしていたこと。超高速インターネット(技術的な問題もあったのかもしれないが)やら、教育の情報化など、未だ成し得ているかと言えば怪しいところがある。

少し脱線したが、仕事によっては「リモートでどこででもできる」時代になりつつある。おそらくあとは「人の意識」だけだ。わざわざ高い家賃や高いマンションを買う必要性はないだろう。
ただ、単身者ならば簡単だろうけど家族が居ると難しいことがある。配偶者がリモートワーク可か否かと転居に賛成しているか、というハードルがある。更に子供が居れば場所によっては学校が十分に整っていないこともある。義務教育であればそういう地域でもリモートでできるような制度ではないようだし。また、介護の問題もあるだろう。

ただ、このまま都市に人口が集まっていいことがあるのか、というと、そうは思わない。
都市部では不動産価格の高騰が著しいし、住宅を垂直方向に伸ばしてやってきた人々を収容しているように思える。
それぞれの人の価値観ではあるが、個人的には水の硬い関東地方からは移住したいとは思っている。