今の仕事先で主にBtoCのwebシステム構築/運用を行うのと、内部のドキュメントがgoogle docs を利用しているため、基本ブラウザベースでの作業が多い。

 

お客さん先へ行って話をする場合でもブラウザを開いて見て頂きながら、というのはよくある。そのとき、ブラウザのブックマークやスピードダイヤル、履歴などに他社の情報が出ているのは心証的な問題のみならず、場合によっては「あそこの会社はあそこの仕事をしているんだ」とバレることになる。中には対外的には秘密裏に行う必要のあるものもあるので、これはよろしくない。

 

やりたかったことは「案件別に独立したブラウジング環境を作る」ことだ。

具体的には、案件A、案件Bがあったとして

・案件A、案件Bはそれぞれ別のショートカット等があり、それぞれブックマークやスピードダイヤル、履歴、前回開いていたタブも含め、独立していること。

・案件A、案件Bが干渉せず利用できること。片方の更新がもう片方の更新に影響を与えないこと。

・案件Aのブラウザのみ起動中のとき、案件Aのブラウザを起動しようとしても多重起動しないが、案件Bのブラウザを起動しようとすると通常起動すること。

・googleアカウント等、案件が違えば同一サイトでも別のIDが利用できること。

 

一番の候補はChromeだった。以下のサイトに起動オプションがある。

http://chrome.half-moon.org/43.html

この中の --user-data-dir="<ユーザーデータフォルダの場所>" という起動オプションで設定すればかなり近いことができた。多重起動がダメだったように思う。が、Operaに慣れていた私にはどうしてもスタート画面がなじめない。

Operaで同様のことができないものか?と調べたが、シェアの小さいブラウザの宿命だろう、情報は皆無と言って良かったが、Operaにも起動オプションがあることだけは分かった。どのオプションかは忘れたが、そのオプションがChromeと同じだったのだ。

そういえばOperaのエンジンはChromeと同じであったよな、を思いだし、Chromeのオプションが使えるのでは?と上記の --user-data-dir="<ユーザーデータフォルダの場所>" を試してみたところ、すんなりと認識した。

それも、上記に挙げた条件をすべて満たしていた。

 

あと、実現したいところとしては「ブラウザの左上のアイコンをカスタマイズできれば」見間違いがなくなるので有り難いかな、というところだろう。

 

注意点としては、同期オプションは極力OFFにする、ということくらいか。そうでないと同期され独立性が保たれなくなるからだ。

 

なお、OperaではChromeの拡張機能を実行できる拡張機能があり、移行する障壁はかなり低いのではないかと思う。