最近はどの席の指定券が売れたか、タブレット等で車掌に情報が行くらしい。予定外の席に座っている人が居れば声を掛ける、と、今まで全員分の検札をしていたときに比べるとうんと短時間でこの作業は終えられるだろう。

 

また、新幹線では指定券を購入しておきながら、それより早い時間の新幹線で帰る人がビジネス客には多いらしい。ということは、元々指定券が購入されていた席は「空いた状態」になる。

これを再販するようにもしているらしい。ちりも積もれば化もしれないが、指定席をなるだけ無駄なく売ることができるわけだ。

 

今回の話はここからが本題である。

 

この夏、学割を使えるお年頃の子供を連れて新幹線の指定席に乗った。

指定席なので改札なんてこないだろう。そう思っていたら「学割の方は学生証を」と来た。

 

事象としてはこれだけだが、おお!そんなことやっているのか!と思った。

 

切符は学割が効くが、特急券には学割は効かない。上記のように声を掛けてきたということは、この席に学割の切符を持った者が座っている、という特定ができた、ということだ。つまり、どこかで切符の情報と特急券の指定席情報を結合しているのだ。

 

そのタイミングは新幹線の改札機しかない。乗車券と特急券を2枚重ねて入れているが、その時に乗車券からは「大人、子供、学割、などの券種」、特急券からは「列車と座席番号」は最低限読み取ってデータを結合し、それを検札のタブレットに情報を送っている、ということになるだろう。

そういう仕組みがあるとは全く気がつかなかったが、業務効率化のみならず、押さえるべきところは押さえている、という好例だと思う。