先日、知人男性の結婚式があった。

仕事上で付き合いのある人で、結婚式に呼ばれるほどではない。通常なら結婚することさえ知らされない立場だけれど、そこは人柄、と自画自賛しておく。

まあ、せっかくだからと電報、ではなくFAXを送っておいた。一般的には電報なのだろう。が、この時代に電報は高いし時代遅れでは、と思う。
結婚式にお祝いのFAXを送り始めたのはもう20年以上前だ。だんだん悪ノリするようになってきている。

今回は「近頃まれにみる素敵な男子を狙う女子」風にしてみた。聞いている人にすれば「なになに?この修羅場」「え、この送り主あぶないんじゃ?」という中にも「年齢を感じされるベタなネタ」を仕込んでおいた。どちらかというと新郎新婦の両親世代向けではあるが。今回はチェリッシュと太田裕美と出してみたが、山本コータローも出してもよかったか?

正直なところ、冷や汗ものであったが、参加者からは「あの人が爆笑していた」とか、新郎からは「全文読むのはいくつまでと決められていた中、選ばせていただいた。感激した。」とか。
面白いと思う人が2割くらいいていいかなとは思うけれど、感激は違うんじゃないかな?ネタばらしの後、少し辛口の聞かせる話を書いたのでそれが良かったのかな?とか思いつつ。

たいていの人が電報やらの場合、決まり文句のように「末永くお幸せに」とか書くけれど、受け取る側は幸せの絶頂期。んなもん、聞きなれてるよ。そんなときこそ聞きな、ということで「今後苦難があったときには、この日に至るまでのことをよく思い出して乗り切れ。幸せなんて与えられるんじゃなくて自分たちで作り出すもんだ」と書いてやりました。
自分の実感からなんだけれど。

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ここからは自分の話。

私自身は自分の司会で屋形船に親戚を集めた披露宴らしきものをしたけれど、調整先は「屋形船の船宿だけ」。やれ引き出物がとか、両親の手紙だとか、んなもんはすべてアドリブ。親もそういう親だったので助かった。東京湾から隅田川を上ったところ、川を遡る=上下の揺れがそこそこで、船酔いする人が2名中1名が新婦・・。コースを適当に変えると落ち着いた。
式としてイメージしていたのは「田舎の、大広間で左右に膳が並んだ感じ」だったので、近いイメージでやれた。全員にあいさつ回りできたし。ちょっと違ったのは仲人をなしにしたこと、途中船にアサリ売りが来たりとか、そんなもんかな。
毛色が違うという意味では面白かったみたいで、特に屋形船なんて滅多に乗らないからよく覚えて貰えている。

人に喜んでもらえかどうか、というところが身に染みついていて、こういうイベントごとか仕事とか関わらずやってしまうところが自分らしいな、と最近は客観的に見れるようにはなってきた気がする。
中身もおっさんになってきた、ということか。