その1、その2でアウトプットとインプットの話を書いた。しかし、インプットとアウトプットが揃えば済むのかというとそうでもない。では、何が必要なのか?

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VBAでシステムを作る際の考慮点 その3


インプットがあって、そこからアウトプットが出てくる。もし「入力結果を2倍した結果を返す」といった単純なものなら考慮はいらないが、条件によって他の値を参考にしたり、計算方法が変わってくるような場合は、その順序も含めて決める必要がある。
料理を例にすると、カレーを作る際に、同じ材料でも
 ・具材の切り方、大きさ、入れる順番
 ・煮込み時間
などの要素が変われば味という結果が変わってくる。そこまで複雑ではないだろうけれど、インプットの扱い方によってはアウトプットが変わってくることがある。例えば
 ・(x+y)×z
 ・x+y×z
 の結果が異なるが如く。

そう、正しいアウトプットを導くため、インプットを正しい順序、正しい方法で処理するようにしてやらないといけない。それをVBAのコートで表現するのがVBA利用者のなすべきことだ。
料理をするとき、味を目的とした場合は「どうすればおいしく仕上がるか」のために、最適とまでは言えなくても、より適切な調理法が採られる。同様に、VBAのコードを作成するときも、より適切な方法を採ることが大切である。

なお、VBAで表現するものを「プログラム」「マクロ」「ソースコード」「コード」「スクリプト」などといった呼び方を、特に意識せずに使われている場合もあるだろう。
私自身もあまり意識していないが
 ・処理全体を指すときは プログラム
 ・モジュールやプロシージャや関数の単位の時は ソースコード 
 ・それより細かい単位のときは コード
と記載しているように思う。

話は少しそれたが、次は今回出てきた「VBAコードにおける、適切な方法とは?」というあたりに触れようかと思う。