とある客先より「商用電源から非常用電源への切り替えテストを実施するが、サーバーに万一のことがあるとまずいので、念のため立ち会いをお願いしたい」との依頼を受けた。当然、営業日では無理で、休日に立ち会う事に事になった。

たいしたことは起こるまいと思っていたし、実際にたいしたことは起きなかった。しかし、次の点はありがちであり、起こってみないとなかなか気づけないのではないかと思う。


[サーバールーム]
非常用電源では「必要最小限のもの」を稼働させていた。電力をバカ食いする空調はサーバールームのものであっても「必要最小限のもの」とはみなされていなかったようで、空調は切れたままだった。
窓や扉を開け放つことである程度の温度上昇を防いだ。

これまで窓のないサーバールームでも違和感を感じなかったが、非常時には空気の循環をさせるための通気口が確保できた方がなおよいだろうな、と思った。サーバールームそのものの設計に関わる部分になるだろうけれど、理想を言えば、セキュリティを確保しつつ、空調に頼らずとも空気の循環を確保できるのがいいのかな、と。


[機器の配置]
ラックマウント型サーバーの上に、バックアップ用のNASを直接置いているケースなども、たまに見かける。これをしていたサーバーのファンが激しく回る現象があった。
送風機で空気がこもらないようにすると、しばらくして音はおさまった。

これも重ね置きは原則やめた方がいいし、せめて設置面積を極小化するとかの工夫が要るだろう。



熱に対して、今まで意外と無頓着だった事を反省している次第である。