「あれだけ言っておいたのに」と思っていても、相手は忘れているケース。逆に、「そんな話聞いていない」と思っていても、相手は伝えたと言うケース。こういう経験、おありではないだろうか?
こういう事がきっかけで、その相手方と険悪になり、居酒屋でのネタやストレスの原因になっったりもする。職場の仲間内ならいいが、顧客が相手である場合、信用問題や契約の打ち切りになる場合もある。

これは「相手が一方的に悪い」のだろうか?たいていの場合「伝えていること」と「伝わっていること」に差があるために生じることだ。
極端な話、高校の数学教師が微積分を教える(伝えていること)とする。相手が幼稚園児だと、到底理解されるとは思えない、つまり「伝わらない」ということだ。

ここでいう「伝わる」というのは情報が相手に届き、こちらの意図通りに相手が認知または理解していることを指す。

ITコーディネータのガイドラインでは「相手にきちんと伝わったことを確認する」旨の指針があったように記憶している。PMPでは仕事の大半がコミュニケーションに費やされるとされていたように記憶している(PMBOKにはそういう記述はない)。

さて、小難しい話になったが、ではきちんと伝えるにはどうすればよいか?きちんと精査していないが、最低限次のようなことは心がけたい。

伝える側/情報発信者として
■相手に話のレベルを合わせる。
 ・専門的な事である場合、相手がその道の専門家でないなら、かみ砕く必要がある。
 ・前提知識が必要な場合、その前提も伝える。
 ・解釈が複数成り立つようにはしない。例えば、主語が抜けているとか・・。
■伝えた内容を相手に確認する。
 ・認知するだけでよい情報なら返答だけでもよい。
 ・理解が必要な内容の場合は、要点を押さえているかを確認した方がよい。

であり、伝わる側/情報受信者はこの裏の行動をすればよい。つまり、
 ・自分がその道の専門家でないなら、内容をかみ砕いてもらうか、自分の解釈を伝える。
 ・その際に、やはり上記の「■相手に話のレベルを合わせる」を心がける。
といった具合だ。


情報の送受信が上手になると、時間的な無駄はかなり省けるものだ。