あまりネットや雑誌も見ていないのでこういうことは多くの人が認知していることなのかもしれないが、と前置きをした上で。
従来、ソフトウェアと言えばパソコンにインストールして使う、サーバーにインストールして使う、というものであった。が、今ではソフトウェアをインストールするのではなく、そのソフトウェアが提供する機能をサービスとして利用する、という形態が増えてきている。
この形態のシフトにより、ソフトウェアを提供する側には大きなメリットがある。違法コピー問題だ。
今はソフトウェアの違法コピーは少なくなってきている。しかし私の見聞きしてきた中にはこんなものがあった。
・1990年代前半 ある会社でMacのソフト/ハードを取り扱っている部門があった。そこに他の部門の社員が「ソフトをコピーさせてください」と依頼していた。
・1990年代前半 「MS-DOSって不親切?」という書籍があった。これにはソフトウェア(DOS)は購入したものを使い、コピーを行わないよう書かれたくだりがあった。違法行為である、という書き方はしていなかったと記憶している。
この頃はまだソフトウェアのコピーは日常茶飯事だった、ともいえるのかもしれない。
・1990年代後半 出たばかりのWindows NT 4.0 Workstation を購入した。その際、常駐していた某電話会社系の社員が「コピーさせて」と頼んできた。
・1990年代後半 ある会社で休日にお客様に「Delphi」という開発言語のコピーを作成して渡していた。なお、そのオリジナルもコピーであった・・。
この頃は社会的に違法であることを認知できていた頃で、あまりおおっぴらにはコピーはなかったようだ。
・2000年代中頃 必要なソフトを1ライセンスだけ購入し社員全員に利用させていた会社があった。なお、その専属の会計事務所は会計ソフトを無償で(つまり違法コピーで)ばらまいていた。
ここはひどかったのでBSAにお知らせしておいた。ただ、BSA加盟のソフトウェアのみが対象らしいので、それほど打撃はなかったようだ。
余談が長かったが、ソフトウェアの違法コピーはまだまだ残っている、ということだ。中小の社長でも金がないからとか、このソフト会社は設けているからとか、理由にならない屁理屈で正当化して平気でコピーをするケースは多く見てきた。
今仕事をしている所でも、グレーゾーンのソフトがたくさんある。それを是正しようと(外注のくせに)活動をしているが、どうも進みが悪い。
これに対しての切り札が、いわばクラウドである。
クラウドという言葉自体バズワード(定義がはっきりしない言葉)ではあるが、私なりの解釈を説明すると
・処理がインターネット回線の先にあるところで行われる。
・インストールは不要であるか、最小限のものとなる。
・ID、パスワードといったものでどこの誰からの処理要求かを判断する。
・従来のASP、SaaSといった概念を含む。
といったあたりでいいかと思う。
つまり、処理を行う実体であるソフトウェアはクラウド(雲)の中、ということであり、自社のPCやサーバーで処理をされるわけではないので、コピーして自由につかうことができないのである。サービスとして提供するため、処理の実体を隠してしまうことができる。苦労して作り上げたオリジナルのサービスをコピーという形で奪われるリスクが低減するのだ。
ということは、ソフトウェアを購入する、という形態から、サービスの契約を締結する、という形態に変わっていく、ということだ。違法コピーで取れなかった販売代金が、サービスの提供という形で定期収入につながっていくわけだ。
ソフトウェア産業の収益の転換、ということである。
もちろん、多くのソフトウェアはまだまだパソコンやサーバー上で動くので、すべてがこうなる訳ではない。また、セキュリティ面で不十分だったりと黎明期の感があるところもある。
しかし、こういう収益モデルも抱えているとIT企業としては経営的に安定するだろうとは思う。
ちょっとグダグダになってしまったが・・・。できればソフトウェアを導入する側の税制上のメリットなども書ければよかったのだが・・。
従来、ソフトウェアと言えばパソコンにインストールして使う、サーバーにインストールして使う、というものであった。が、今ではソフトウェアをインストールするのではなく、そのソフトウェアが提供する機能をサービスとして利用する、という形態が増えてきている。
この形態のシフトにより、ソフトウェアを提供する側には大きなメリットがある。違法コピー問題だ。
今はソフトウェアの違法コピーは少なくなってきている。しかし私の見聞きしてきた中にはこんなものがあった。
・1990年代前半 ある会社でMacのソフト/ハードを取り扱っている部門があった。そこに他の部門の社員が「ソフトをコピーさせてください」と依頼していた。
・1990年代前半 「MS-DOSって不親切?」という書籍があった。これにはソフトウェア(DOS)は購入したものを使い、コピーを行わないよう書かれたくだりがあった。違法行為である、という書き方はしていなかったと記憶している。
この頃はまだソフトウェアのコピーは日常茶飯事だった、ともいえるのかもしれない。
・1990年代後半 出たばかりのWindows NT 4.0 Workstation を購入した。その際、常駐していた某電話会社系の社員が「コピーさせて」と頼んできた。
・1990年代後半 ある会社で休日にお客様に「Delphi」という開発言語のコピーを作成して渡していた。なお、そのオリジナルもコピーであった・・。
この頃は社会的に違法であることを認知できていた頃で、あまりおおっぴらにはコピーはなかったようだ。
・2000年代中頃 必要なソフトを1ライセンスだけ購入し社員全員に利用させていた会社があった。なお、その専属の会計事務所は会計ソフトを無償で(つまり違法コピーで)ばらまいていた。
ここはひどかったのでBSAにお知らせしておいた。ただ、BSA加盟のソフトウェアのみが対象らしいので、それほど打撃はなかったようだ。
余談が長かったが、ソフトウェアの違法コピーはまだまだ残っている、ということだ。中小の社長でも金がないからとか、このソフト会社は設けているからとか、理由にならない屁理屈で正当化して平気でコピーをするケースは多く見てきた。
今仕事をしている所でも、グレーゾーンのソフトがたくさんある。それを是正しようと(外注のくせに)活動をしているが、どうも進みが悪い。
これに対しての切り札が、いわばクラウドである。
クラウドという言葉自体バズワード(定義がはっきりしない言葉)ではあるが、私なりの解釈を説明すると
・処理がインターネット回線の先にあるところで行われる。
・インストールは不要であるか、最小限のものとなる。
・ID、パスワードといったものでどこの誰からの処理要求かを判断する。
・従来のASP、SaaSといった概念を含む。
といったあたりでいいかと思う。
つまり、処理を行う実体であるソフトウェアはクラウド(雲)の中、ということであり、自社のPCやサーバーで処理をされるわけではないので、コピーして自由につかうことができないのである。サービスとして提供するため、処理の実体を隠してしまうことができる。苦労して作り上げたオリジナルのサービスをコピーという形で奪われるリスクが低減するのだ。
ということは、ソフトウェアを購入する、という形態から、サービスの契約を締結する、という形態に変わっていく、ということだ。違法コピーで取れなかった販売代金が、サービスの提供という形で定期収入につながっていくわけだ。
ソフトウェア産業の収益の転換、ということである。
もちろん、多くのソフトウェアはまだまだパソコンやサーバー上で動くので、すべてがこうなる訳ではない。また、セキュリティ面で不十分だったりと黎明期の感があるところもある。
しかし、こういう収益モデルも抱えているとIT企業としては経営的に安定するだろうとは思う。
ちょっとグダグダになってしまったが・・・。できればソフトウェアを導入する側の税制上のメリットなども書ければよかったのだが・・。