SOHOと題したが、法人として仕事していない法律事務所や医院、更に小さい会社でもいいと思う。私の体験からであるので、一例だと思っていただきたい。
■ 1台ならそれ、複数台ならサーバーとして使うもの、という位置づけである。よってデスクトップである。
◆筐体
既製品でも構わないが、内部が狭苦しいものは避ける。HDDの追加や交換をしやすく、積み込む場所も確保されていることは必ず確認すること。
◆電源
電源容量も充分に欲しいが、結構気になるのが音の大きさだ。 なるだけ静かなものを選びたい。
◆マザーボード
マザーボードにRAIDコントローラー、それもRAID 0 以外のものをサポートしているものを選ぶ。
RAIDコントローラーはカードでもあるが、マザーボードレベルで対応している方がボードとの相性問題の心配もいらないし、何よりポートを使う必要がないのがいい。
ちなみに個人的にはRAID 1 が好みである。
◆パーティション
パーティションは次のように分ける。
Cドライブ OS用
Dドライブ アプリケーション用
Eドライブ データ用
このうち、最低限 E ドライブはRAIDの対象とする。もしRAIDを構築できないなら、Eドライブとは別の物理HDDでFドライブを設け、そこにバックアップを取るべきだろう。
OSやアプリケーションは再インストールで戻せるが、データは自分で守るしかない。ちなみに、私は過去にあるメーカーのHDDを4台購入し、4台とも1年くらいで故障してしまった経験を持っている。最近では評判はいいらしいのだが、怖くてそのメーカーのHDDは購入できずにいる。
◆バックアップ体制
できれば別のPC(常時電源ON)でバックアップを取るのがいい。バックアップはそれほど難しいものではなく、利用しているPCの電源ON時にバックアップ処理が走るように仕組んでおけばよい。
バックアップ先はNASではなく、古いPCで全く問題ない。最近流行のLinuxを選択しても良いが、Linuxはファイルシステムが弱いらしく、同じような稼働をさせるとWindowsやSoralisなんかより先にHDDが壊れてしまう傾向にあるそうだ。万一のとき、Linux系はファイルシステムの種類が多いために、復旧が面倒くさいので、無難にWindowsを選んだ方が良いだろう。勿論、Macなら同じMacOS(バージョンでかなり変わってしまったとは聞くので、互換のあるバージョンのもの)を利用しよう。
非常に私見に偏っているかとは思うが。