今年は特に「品質」に関して実践を行っていきたい。いろいろな分野にまたがるとは思うが、テーマを「システム監査」としておく。

私自身がIT産業に従事した当初からの関心事のひとつが「品質」の問題である。どこまで行えば品質を保証したことになるのか。顧客にとっては「原因は何であれ正常に動くこと」が求められる。そうなると「作ったソフトウェア、計算機自体、OS、コンパイラなど、すべて品質保証されていなければ、顧客にとって品質保証をしたとは言えないのでは」と当時は考えていた。

そう考えたり、その考えを強めた背景にはいくつかの知識や経験がある。

 ・コンピュータが計算ミスをしないのであれば、デュアル(Dual)というシステム構成(二台の計算機に同じ処理をさせ結果を照合させることで信頼性を高める方法)は考えられなかったろう、という推測
 ・無線機器など、機械側によって誤動作を起こしたことがある経験
 ・電波により他の機器のケーブルや他の周波数帯の電波に影響がでるという知識と経験
 ・昔のOSは処理がコケた場合にそれをリカバーするためのプロセスも走らせていたという知識
  ※何の本だか忘れたが、記憶にある文体からすると、祝一平氏 の「試験に出るX1」日本ソフトバンク(1987当時)に書いてあったように思う。
 ・初期の頃のPentiumチップの計算ミス問題
 ・リソースの残量によって動作ミスが起こる場合があるという経験

などである。

上記はソフトウェア自体ではないが、システムを運用しサービスを提供する立場としてならば考慮が必要なことでもあるものの、横道に逸れた感がある。


このブログでは、品質に関する一般論を「システム監査」のカテゴリに、VBAで注意を払うべきことを「考慮点(運用・保守)」のテーマで書いていく所存です。