先日書いた記事 に登場したマネージャーの話。


ある時、業者へ注文書のFAXを自動的に送るため、汎用機に加えFAXサーバーを追加することになった。その際、「1時間に最大どれほどFAXサーバーにデータを送れるか」の試験をしたいという要望が顧客から出てきた。ちなみにシステムは汎用機。私はCOBOLでダミーデータを「一度気に数十件流す」「数秒おきに1件づつ流す」というテストプログラムを用意すればできるかな、などと同僚と話をしていた。

それを聞いたマネージャーは鼻で笑い「前のプロジェクトではツールを作って1分間でどれだけトランザクションが到着しても大丈夫かの性能試験を主導した」とか言った。そこまで変なアイデアとも思わなかったので確認をした。


マ、はマネージャー。


「前のプロジェクトでは具体的にどうやったのですか?」

「いや、よく知らないんだよ」

「前のプロジェクトに問い合わせはできますか?」

「いや、うーん、難しいね」

空いた口が塞がらなかった。自分でできないなら、前のプロジェクトに問い合わせりゃいいのに、それもできないの?と。じゃあ鼻で笑ったのはなんだよ!と思ってしまった。
後で同期から聞いたところ、前のプロジェクトでは結局役に立たないから厄介払いされた、というのが真相であったらしい。よくもまあ、いい歳して、自分ではできないし情報収集もできないことを言うよな、と、以降は属していたプロジェクト内で信用されなかったのは言うまでもない。

ちなみに、その後の検討で「汎用機とFAXサーバーのデータ通信より、FAXの送信量の方がボトルネックになる」ということで、対象データでもFAXサーバー側で受理したデータの処理を保証することを確認してもらい性能試験は行わなくて済むことになった。