過去、現場にマネージャーとして入ってきた人が居た。なんでも大きなプロジェクトでマネージャーをしていたとのこと。年の頃なら40歳くらい。我々は4人くらいのチーム、上に取り仕切りのベンダーがあった。チームが小さいので歴代のマネージャーはリーダーレベルであった。
ちょうど会社では成果主義が導入され、一日にどんな仕事をしたか書かなくてはならなかった。電子文書を送付する必要があるわけではなく、ただ書き留めておき、現場で保管しておればよかったものだ。帰りに5分~10分程度、指定フォーマットに書き込めば済む作業なのでそれほど困ることはなかった。
しかし、着任してからそのマネージャー、その一日にどんな仕事をしたかの紙をExcel化すると言い出した。「皆さんは忙しいでしょうから私がやります」と。止めたが「データ化されていれば集計もしやすいし」と言うのでやってもらった。そうすればどんな作業にどれほどの時間が取られているか、分析されるだろうという期待もあった。
チーム内で1週間の業務報告をしていたが、その際、マネージャーは「誰々と誰々の先週分をExcel化した」と言った。その翌週、マネージャーは「全員分の先週分と先々週分をExcel化した」と言った。
しかし、実務をして貰わないと困る。そこでの質問と会話である。マネージャーはマとする。
私「それ、もしブックを貰えるなら自分たちで入れますので展開できるのならお願いします」
マ「いや、それは難しい。入力が複雑だから」
私「レクチャーいただければ大丈夫だと思います」
マ「いや、やっぱり難しいと思うよ」
私「ところで、入力データの集計ってどうやってするのですか」
マ「いや、集計はできない」
私「集計できないのであれば、Excel化する意味はないんじゃないですか?」
マ「いや、そうだね」
その翌日から、マネージャーはようやく今のシステムが何をしているのか、理解しようと周りに質問を始めた。ようやく自分の仕事が無駄だと、2週間経って初めて理解できたのかどうなのかは、正直なところ分からなかったが。少なくとも、着任2週間の間、彼は何も生み出さなかったのである。
参考まで、お気づきかも知れないが、マネージャーの言葉はまず「いや」という言葉から入っている。若い頃からとりあえず保身に走っていた為なのだろうか。私にはすべて会話を否定されているようでもの凄く嫌な気分であった。
ちょうど会社では成果主義が導入され、一日にどんな仕事をしたか書かなくてはならなかった。電子文書を送付する必要があるわけではなく、ただ書き留めておき、現場で保管しておればよかったものだ。帰りに5分~10分程度、指定フォーマットに書き込めば済む作業なのでそれほど困ることはなかった。
しかし、着任してからそのマネージャー、その一日にどんな仕事をしたかの紙をExcel化すると言い出した。「皆さんは忙しいでしょうから私がやります」と。止めたが「データ化されていれば集計もしやすいし」と言うのでやってもらった。そうすればどんな作業にどれほどの時間が取られているか、分析されるだろうという期待もあった。
チーム内で1週間の業務報告をしていたが、その際、マネージャーは「誰々と誰々の先週分をExcel化した」と言った。その翌週、マネージャーは「全員分の先週分と先々週分をExcel化した」と言った。
しかし、実務をして貰わないと困る。そこでの質問と会話である。マネージャーはマとする。
私「それ、もしブックを貰えるなら自分たちで入れますので展開できるのならお願いします」
マ「いや、それは難しい。入力が複雑だから」
私「レクチャーいただければ大丈夫だと思います」
マ「いや、やっぱり難しいと思うよ」
私「ところで、入力データの集計ってどうやってするのですか」
マ「いや、集計はできない」
私「集計できないのであれば、Excel化する意味はないんじゃないですか?」
マ「いや、そうだね」
その翌日から、マネージャーはようやく今のシステムが何をしているのか、理解しようと周りに質問を始めた。ようやく自分の仕事が無駄だと、2週間経って初めて理解できたのかどうなのかは、正直なところ分からなかったが。少なくとも、着任2週間の間、彼は何も生み出さなかったのである。
参考まで、お気づきかも知れないが、マネージャーの言葉はまず「いや」という言葉から入っている。若い頃からとりあえず保身に走っていた為なのだろうか。私にはすべて会話を否定されているようでもの凄く嫌な気分であった。