先日、依頼を受けてある関数群を作って納品した。以前作成したものに拡張したので、クラスモジュールがいくつか増えた。コードはVisual Basic 2005 である。
しかし、「ビルドができない」という連絡があった。初回はデータベース項目を連絡なしに変更していたからだが、それを解消した後もNGらしい。
現地へ行って調べると「プロジェクトにモジュールを追加していない」というミスである。初回、部品を納入時に追加方法は教えておいたので、まさかそういうレベルの単純ミスはなかろう、と思っていたのだが・・。
結局そのことにより納品日がずれこみ、検証期間が翌月に繰り越されてしまった。ビルドエラーを解消するまでは当方の責任になっていたのだからたまったものではない。

今のVisual Studio はいろいろと複雑なので、使う道具なら使い方はそこそこ知っておけ、とまでは言わない。しかしエラーコードや以前の経験から類推はできるだろう。

近頃、目の前の事象を見て、捉えた表面的な情報だけで反応する人が増えてきた感がある。SEという職業はしっかり考えて構築していくのが仕事だったはずなのだが、バッチ系よりオンライン系、汎用機系よりオープン系、制御系より業務系、クライアントサーバー系よりWeb系のエンジニアにその傾向があるように感じている。

これからもこういうエンジニアが増えるようなら、日本はアジア諸国に淘汰される日も近いのではないかと危機感を募らせている。