両親が商売を畳んで引退し、淡路島北部に引っ越したのが昨年の秋。それから初の帰省をした。
その感想などを。

<交通>
・高速バスで、新神戸/三宮から1時間に1本、舞子から30分のバス便が東浦まである。更に、混雑時には舞子から臨時便がある。舞子からだと、明石海峡大橋を通って終点の東浦まで20分くらいのものだ。
明石から岩屋まで船が出ている。フェリーと高速船がある。フェリーは1時間に1~2本くらい、夜間も運行している。岩屋からタクシーでも2000円と掛からないそうだ。なお、淡路島のタクシーは安く、初乗りが小型で480円くらい、大型で580円くらいだと聞いた。参考まで、東浦で見たガソリンの値段は、会員価格で165円くらいだった。

<気候>
・海から近かったが、いい風が吹いていて、クーラーがなくても昼夜とも過ごせた。

<食事>
・水は湧き水を汲みに行っているそうで、20リットルで100円とのことだった。これをインスタントコーヒーのフィルタで濾して、煮沸したものを用いていた。これの氷水を飲んだが、市販のペットボトルの水よりうんとおいしかった
・米はときどき送ってもらっていたので旨いのは分かっていたが、更においしいと感じた。水のおかげかもしれない。値段も少し高いが、この値段の差なら淡路産を選択したくなる。個人の感想だが、流通米のあきたこまち、ササニシキ、コシヒカリなどよりはずいぶん旨いと感じた。
・野菜、タマネギは有名だが、同じ淡路産でも「どこのが旨い」というのがあるらしく、両親が気に入っているものをいただいた。包丁の通りの音からして違う。マトンと炒めた物を食べたが、マトンの味を引き立てつつ、タマネギ自体もうまみを失っていなかった。地元産なので値段も安い。
・魚類は鮮度がよく、非常に旨かった。今後はスーパーで売られているのが食べられるだろうか?と不安になるくらい。特にタコ。甘みがありいくらでも食べられた。これほど旨くても、魚類は総じて値段が安いそうだ。
・淡路牛は東京浜松町で以前に食べたことがあるが、あまり変わらない気がした。


現在、首都圏のベットタウンに住んでいるが、食費はあまり変わらない、もしかすると安くなるくらいなのに、今よりもうんと旨い物が食べられることになる。つまり、今はずいぶんと損な食生活を送っている、ということになりやしないか?

ただ、これは淡路島に限った話ではないはずで、全国津々浦々でうまいものを安く食べるということは当たり前のように行われているのだろう。都市部に住んでいるからそれに気がつかなかっただけなのかもしれない。

仕事の都合さえつけられれば、交通の便も考えつつ、すぐにこのように安価で鮮度が高い食材が手に入るものを入手できるエリアを探して住まうのもひとつの選択肢だな、と思うようになった。
なお、両親は完全に仕事をしていないわけではなく、ときどき委託されては以前の仕事をしているそうだ。最近はパソコンを使ったりもしているそうで、その環境の手伝いや様子を見に、年に3~6回程度出かけてみようかと思う。もし場所を提供してくださる企業やパソコン教室などを含む学校などがあれば、併せて、大阪、神戸、徳島方面でVBAの講習会などもできれば、とも思っている。