システムタイトル:
 ・体験者への入会促進状況管理システム

業種:
 ・美容業(エステサロン系)

システム概要:
 ・エステサロン業において、安い値段で施術が受けられる「体験」というものがある。しかし、必ずしも入会には結びついていなかったが、それが数値として把握できていなかった。
 ・そこで、そのエステサロンでは担当している広告代理店に提案を求め、広告代理店は体験者をWebで入力させるシステムを提案した。しかし、Webシステムで集計結果を顧客の求めるフォーマットにして出力、というのが困難であった。
 ・そこで、出力物はExcelでフォーマットを作成することになり、そこで声が掛かった。

システム構成:
 ・サーバー Fedora Core 3
 ・クライアント Windows 2000など
 ・データベース PostgreSQL
 ・言語 
   サーバー側 PHP (他社)
   クライアント側 Excel VBA (これを担当)

留意点:
 ・集計処理は、ある程度の情報をサーバー側で加工し、CSVファイル(ASCII/Shift-JIS、CRLF)に変換してサーバー上において貰うようにし、クライアント側での実行時にそのCSVを取って作表した。
 ・データを取得するにせよ、ツールを動かしたら見られるようでは困る。そこでWeシステムのユーザーIDとパスワードを問い合わせてチェックできないかを検討した。結局、ExcelからPHPへリクエストを投げ、返却値を取る形にした。通信はもちろん、SSLである。

その他:
 ・要件定義関連が広告代理店の担当者であったが、決してシステムに明るい人ではなかった。そのため次のような弊害が出ていた。
 ・・・氏名や住所という情報があるにもかかわらず、OSの文字コードを指定せず、結局UTF-8ではなくEUCになっていた。それにより、住所のローマ数字や、いわゆるハシゴの高などを表現できなかった。これは顧客からすこぶる不評であった。
 ・・・データが全体的にどう流れていくのか、全く以て分からないものだった。よくもまあ、そんなものでシステムを提案したなあ、とあきれたが、外部のベンダーが協力して明らかにして顧客にお出しした。
 ・ハードウェアが安くなったのでシステムを構築する障壁が小さくなったのはいいが、受注側の意識もそれにつれ下がっているのではないのか?というようには思った。例えば今回、広告代理店がよく分からずにコントロールするのもそう。また、ITベンダーを検索し、業務内容を見るとコンサルティングと書いてあるのもそう。殆どの場合、期待を裏切られるだろう。
 ・ブラウザ以外のものからでもWebシステムにリクエストを投げ、戻すことができる。これを使えばExcelをクライアントとしたWebシステムも可能だろう、と考えるきっかけになった。なお、サーバーとの通信を考える際にairなどの技術も使えるかな、というところで、airなどにも興味が出ている。今、SaaSのクライアントにExcelが使えないか、構想を練ると共にツールを作ろうとしている。

 ・これには後日談の第二フェーズがある。