ExcelVBAで作成したシステムをサーバーに最新をおいて、みんなでそこにショートカットを、などというやり方もできるのかもしれないが、誰が何をするか分からないのでお勧めできない。
安定稼働を考えると、ExcelVBAのシステムはクライアント側に配布される必要がある。
そこで配布方法を考えることにしよう。
ユーザーにバージョンアップ作業などの、よけいな手間をかけさせないことが肝要であろう。
そのために、次のような方策をおすすめする。
・ユーザーは起動ツールを使って起動する。
・起動ツール内で最新版モジュールを取得し、起動するようにする。
ただし、同一LAN/WAN内で、外部ネットワークを経由しなくても、すべてのPCがつながっている場合ならcopyコマンドなどで済むが、相互がつながっていない場合や外部ベンダーが開発している場合など、外部を経由しないといけない場合はFTPサイトなどを用意する必要がある。
ネットワーク環境がないなら配布ツールなどで、なるだけ簡単に済むようにするべきである。CD-ROMに保存してAutorunを使う、なども手である。
こういった使い勝手は運用を始めてから初めて分かる場合が多いが、Excelを使ったシステムを開発すると決まった時点でステークホルダーに確認できた方がいいだろう。外部ベンダーならこれも提案力の一つであろう。