Accessもそうだが、VB、Javaなどの言語でも一般的にはフォームを使うが、Excelではスプレッドシートをインターフェースにすることが多い。
フォームであれば挙動を管理可能だが、Excelのスプレッドシート上での操作はかなり膨大なので、テストはかなり困難である。というのは顧客がどんな操作をするのか、高機能であるがゆえに操作を網羅することは困難であるからである。
それをどうやって解決すればいいか。
最も発注側も受注側も納得いくのは「あらかじめそういうリスクを公開し、ユーザーサイドでのテスト期間を長めに取ってもらう」ことである。本来は自分で積み重ねてきた経験から「このバージョンのこのサービスパックでこれは保証できる」と一覧を作るのが望ましいが、なかなかないだろう。だから「実際に担当者が行うユーザーサイドのテストの操作の範囲内であれば動作保証(動かない、というケースも含め)する」とし、その範囲内を明示しておけば、それ以外の操作が出てきた際におおごとにはなりにくい。
逆に「ユーザーテストでは多少の無理は聞いておく」方が「そのときに出てきてないから」と新たに作業費の発生をさせやすい。どういうSLA(サービスレベルアグリーメント)にしておくか、によるだろう。
とにもかくにも、「テストはお客さんの協力がないと成り立たない」と考えておいた方がよい。