初対面の人とのコミュニケーション術(1)
インフルエンザで関西での同窓会が延期になったばかりだというのに、商用で明日から大阪&神戸訪問のミランダ編集長です。結局今の時期に行く運命は避けられないってことですね。もうこうなったら、今年の生物工学部門の問題には絶対インフルエンザ関連が出ると、ヤマを張りますよ。
えーと、今回は「初対面の人とのコミュニケーション術」というテーマです。
仕事柄、初めてお客様のもとを訪問するシチュエーションは多々あります。第一印象は重要ですので、基本は相手に不快な印象を与えないように、①礼儀正しく振る舞い、②適度な朗らかさと親近感を保ち、③相手の話に真剣に耳を傾け、④誠実に相手の期待に応えるように心がける、ということでしょうか。お客様が「論理」を大事にする研究者だということは、私にとって非常にありがたいことです。割と控えめで、上品な紳士らしい方が多いので、無茶なことを強要されない限りは、なるべく相手に敬意を払い、主張を尊重しております。しかし、私も結構年齢的には中堅どころですので、明らかに自分より若いお客様には、②の親近感を優先させることも多々あります。クレームシューティングのときは①と④を前面に持っていきますね。お客様が求めるところを鋭敏に感じ取って、適切な応対をしたいものです。
仕事の場合はコミュニケートすべき「内容」がほぼ決まっているのでよいのですが、難しいのはプライベートです。相手が積極的にお話ししてくださる方なら、自然に情報を集められますが、愛想がなかったり、無口で関心なさそうな素振りをされたら、どうしたものかとめげますよね。それでも、大抵の場合は、少しでもその時間を有意義にするために、自分の方が譲歩して、心を開き、近づいていこうとします。そこで何かを感じ取ってくれる人は、ボールを返してくれるし、そもそも私が投げたボールが見えないフリをする人は、その時間限りのご縁なのでしょう。
そこまで自分を譲る必要があるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、そうするのは「騎士道精神」からであり、それが美しいと信じるためです。世の中には自分のプライドよりも大事なことがあるのです。