仮想コンサルティング Part.1 (2) | 技術コンサルティング研究会 BLOG

仮想コンサルティング Part.1 (2)

こんばんは。チャックのエージです。


先週末、幼なじみが結婚し、二次会の幹事をやりました。無事に終わって、ビジネスホテルに泊まり、いい式だったななどと余韻に浸り、床に入ったら、朝5時に部屋に浴衣を着たじーさんが入ってきました。見てはいけないものが見えるようになったのかと思ったら、本当のじーさんが迷い込んだらしい。

じーさんを追っ払った後、なんで入れたんだと思ったら、僕の部屋のルームキー
が差しっぱなしでした。あははは。


さて、下記の事例です。

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 島根県の工場から、茨城県の廃棄処理場までの、廃棄物の輸送について、
 「最適・安価・安全なトラックの24時間監視システム」を提案して欲しい。
 夜間輸送で、輸送時間は12~14時間。
 監視システムは予算全体で2000万以内で安価に開発したい。
 貴方はコンセプトを提案してくれればとりあえずはそれで良い。
 納期は半年。
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誰もが思いつくと思いますが、やはり、GPS運行管理システムのようなものが有効なのではないでしょうか?

キーワードは、「最適」「安価」「安全」です。
とりあえず、いかほどなのか調べる時間がないので今はコストは考えません。

そして、セオリーに従い、考慮すべき点を分解してみます。
1.トラックの装備、2.ルート、3.ドライバー教育・装備、4.システム開発

もちろん4が本案件の核となりますが。。。


1. トラックの装備
廃棄物の悪用ということを考慮すれば、トラックの荷台を強固なものにします。キーなしにこじ開けた場合には、センターに通報するようなセキュリティーも必要でしょう。後は、GPS端末、衛生端末の装備でしょうか。


2. ルート
基本的には、毎回微妙に変えられた運行ルートを走ります。これは、事前にナビゲーションシステムに設定されていた方がよいでしょう。夜間ということで渋滞は考慮しなくても良いかもしれません。しかし、事故渋滞などは起きるでしょう。それを回避するようなナビシステムが必要です。その際ルートを変えることになるので、GPSは必須ですね。


3. ドライバー教育・装備
システムの運用方法、危機管理方法、交通法規遵守の徹底などの教育や、優良ドライバーの社内表彰などで、ドライバーのモチベーションの向上を目指しましょう。
ドライバーの装備としては、携帯電話、賊が現れたときに投げるカラーボールなど。


4. システム開発
GPS運行管理システム、廃棄物管理システム、トラックのセキュリティーシステムなど、どれも実際に利用されており、これを生業としている会社もあります。クライアントで24時間監視を行うことは困難であり、業務委託すべきでしょう。


GPS運行管理システムでは、リアルタイムでトラックの位置、速度を知ることができますので、到着予定時刻等の稼働状況を把握することができます。


廃棄物管理システムでは、廃棄物のトレーサビリティを充実させ、いつどこで出されたものであるか、識別しきちんと廃棄されているか管理することができます。クライアント企業内の内部統制にも一役買うことでしょう。


セキュリティーシステムはいわずもがな、異常時にセンター(管理業務委託先?)に自動的に通報するようなシステムです。




コストを度外視してここまで書きましたが、いったいいくらかかるのだろう。監視システムがどのくらいかかるのか全くわかりません。


「4. システム開発」が一番コストが必要でしょうが、最近ではGPS内蔵携帯電話をそのまま運行監視システムに応用できるようです。このようなものは設備投資がほとんどかからないのではないでしょうか。


実際のコンサルではコスト算定もきちんとしなければなりませんね。