技術コンサルにとっての専門性とは (まとめ)
(もりぞー)
1.「技術問題の解法に困っている」クライアント
クライアントは、技術的な問題に直面して何かの解決策を
求めています。
この場面で技術コンサルタントがすべきことは、客観的に現状を
把握して、真の課題を抽出すること、です。
最低限の知識は必要です。
それがクライアントの求める専門性ではないかな、と考えています。
2.「技術の使い途に困っている」クライアント
この場合のクライアントは、技術コンサルに対して、広い専門性を
求めているのではないでしょうか。
したがって、このタイプのクライアントは、専門が「微生物学」という
コンサルタントよりも、「バイオ」というコンサルタントを求めて
いると思いますね。
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(チャックのエージ)
1(技術問題の解法に困っている) の場合は、深い専門性が必要とされており、必ずしも個々の技術コンサルで対応できるとは限らない。そこで、専門性を補うような人脈を必要とする。また、マスプロダクションに関する知識、経験は様々なプロジェクトで必要となると想定される。
2(技術の使い途に困っている)の場合は、広い専門性が必要とされており、技術コンサルの人脈を生かして技術シーズを有効利用できる先を探しつつ、公開して必要としている機関からのアクセスを待つ。必要な専門知識は、特許流通(?)
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(なんちゃってSE)
Ⅰ.自社内でその技術の権威と言えるくらいの知識を持ち、開発者とも掛け合えるくらいの深い専門性が必要。
Ⅱ.クライアントの技術およびその周辺の技術知識に加え、マーケティング、業務知識、戦略などの知識も持ち合わせるといった幅広い専門性が必要。
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(ミランダ編集長)
1.技術問題の解法に困っている
「技術問題」を解決したければ、それを経験したことがある人に聞くのが、確実で早いです。
具体的に技術問題を解決するには、その分野について深く精通していることが必要なのではないでしょうか。
2.技術の使い途に困っている
多分野に渡る技術を広く浅く知っている+マーケティングセンスのある人の出番ですね。
場合によっては後者だけでもいいアイディアを出せるかもしれません。
1の場合のコンサルタントがクライアントと似たもの同士ではあるけれど、先輩として助言する、というのに対し、2の場合は専門性の高いクライアントとは違う強みを持っているコンサルタントがお互い協力し合って、解法を作り出していくイメージです。
割とメジャーな技術についての経験がある方は1のタイプを貫き、一方でビジネスセンスと自分のテリトリーを拡張していく、というスタンスがよさそうです。
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(よっすぃー)
「技術問題の解法がわからない」クライアントについて
コンサルタントとして問題点を拾い上げるために、経験と知識が必要になります。
一つ目は問題点がわかっていない場合で、広範な知識と経験によって問題点を指摘し、明確化することで対応ができます。
一方、二つ目は問題点がわかっているけど、どうしたら良いのかわからない場合です。
このときは、専門的な知識ともちろん経験によって対応策を提示することになります。
したがって、私としては一般的な知識は持ちつつ、それをベースに自分の専門分野を展開することでどちらのケースにも対応ができるかと思います。
「技術の使い途がわからない」クライアントについて
このケースでは、応用力や展開力が重要となります(発想力という言い方もあるのかな?)。
何かを受けて、新しい何かを思いつく為には、当然知識も必要となります。
しかも、幅広い知識が必要です。
この場合には、一般的な知識で足りるかもしれません。
人脈も含めた展開力が重要ということです。
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(ズッキー)
1.まずは、基礎となる知識でしょう。
基礎といっても、多岐に渡りますが。私が考える基礎は
特定の分野に絞った知識です。
特定の分野のお客様に的を絞り、お客様と突っ込んだ話ができ、
的確なアドバイスができる知識がまず必要だと考えます。
特定分野の基礎を深く研究し、会得した部分が技術コンサルの
専門性だと考えます。
2.次に幅広い知識でしょうか。
幅広いと言っても、個々の知識がつながりがないような
幅広い知識ではなく。
それぞれの知識が何らかしらのつながりを持つ幅広さが
大切ではないでしょうか。
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(がーすー)
1.「技術問題の解法に困っている」クライアント
クライアントは、技術的な問題に直面して何かの解決策を求めています。
この場合、技術コンサルタントに求められている「解決策」とは、すでにクライアントが検討した「解決策案」の中で、
「どれが一番妥当か、ベストモードを客観的に判断して欲しい」、
「解決策案をより妥当なものに高めて欲しい」といった要望だと考えられます。
私は、「客観的に、かつ、自然法則(原理)を基準として、クライアントが自分で考え出した解決策案を検討できる人」だと考えます。
これを裏返せば、技術コンサルタントにとっての専門性とは、「客観的に、かつ、自然法則(原理)を基準として、クライアント独自の解決策案を検討できる範囲」を提示するのが一番クライアントとのマッチング上はよいこととなります。
2.「技術の使い途に困っている」クライアント
技術コンサルタントに依頼するクライアントが企業であることを考えれば、技術をお金に変えることがクライアントの目標です。
すなわち、クライアントは、新規な技術を保有しているものの、金になる応用分野を教えて欲しいという要望があるわけです。
「1」のクライアントの要望への解決策の違いは、全く検討をクライアントがしていない場合が有り得る点、海外での事業化も含めて検討しなければならない点です。2点目について詳しくは、日本で金にならなくても海外では金になる技術はいくらでもあるからです。
私は、「客観的にクライアントの技術を価値評価できて世界経済に強い人、もしくは、その技術の属する分野に詳しく誰に相談すべきかアドバイスできて世界経済に強い人」だと考えます。
これをベースに考えると、技術コンサルタントにとっての専門性とは、「客観的にクライアントの技術を価値評価できる範囲、その技術の属する分野に詳しく誰に相談すべきかアドバイスできる範囲(そして、技術の側面からの世界経済に強いこと)」を提示するのが一番となります。
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(10の12乗)
・「技術問題の解法に困っている」タイプ
自分がコンサルである場合、世間で分類されるような大まかな区分(電気とかバイオとか)
における基礎知識があり、問題解決能力と、その裏付けが出来れば生業としてやっていけると考えます。
なので、この場合の専門性としては、深すぎない、クライアントの話が理解できる人であればいいと思います。
・「技術の使い途に困っている」タイプ
コンサルとしては、その意見をうまく裏付けをつけてまとめられればいいと思います。
更に、世間のニーズを敏感に把握していないといけないと思います。
また技術を日常生活でどうのように活かせるかを検討し続けなければせっかくの技術も活かしきれない
という事がでてきてしまうと思います。
よって技術とニーズとのすり合せが出来る人がクライアントが望む人だと思います。
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(いまち~)
1.技術問題の解法に困っているタイプ
社内、部内で話し合って自分達の知識・技術でよい結果が得られないときに、
出来る限り早い時期にブレイクスルーが得られるように助言を求める。
実際に得られたアドバイスから技術的な進展が見られたケースがありました。
このときは、求める技術分野の専門家に話を伺ったわけです。
つまり、求めるところにマッチした技術領域の専門家に直接アクセスしたわけですね。
前にも書きましたが、特に解決したい技術的問題にマッチした専門家が求められるわけです。
しかもその技術が他のコンサルタントでは得がたいものであることが期待されます。
2.技術の使い道に困っているタイプ
この場合には技術もですが、人を知っていることが必要になります。
要はビジネスを始めたいわけですから、
ビジネスに必要なのは「資金、顧客、人材」です。
このどれにも人を知っている、特にその技術周辺でかかわってもらえる人を知っている、
もしくは紹介してもらえることが必要です。
専門性も必要ですが、人脈も必要となります。
ビジネスは専門性だけで出来るものではないと私は思います。
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以上で~す。