技術コンサルにとっての専門性とは (3) | 技術コンサルティング研究会 BLOG

技術コンサルにとっての専門性とは (3)

なんちゃってSEです。

昨日でクールビズが終わってしまいました。
今日から上着にネクタイです。
ネクタイ苦しいです…しかも久しぶりだったのでちょっと締めるのに時間がかかってしまいましたw
あ、ちなみに私はクールビズ大賛成派です。
暑いときに軽装になるのは、極めて自然な事だと思いますから。


今回のお題は「技術コンサルの専門性とは」です。
「専門とする技術の守備範囲」と同様クライアント視点で考えて云々と書いていこう思っていたんですが…。
もりぞーさん、クライアント視点を固定してきました。
うぅ、先回りされた、ヒドイ…笑。

さて、では本題に入っていきましょう。
私はIT業界の人間ですので、例によって例のごとくIT技術の観点で考えてみます。
お題となっているクライアントの視点は下記二つです。


Ⅰ.技術問題の解法に困っている
技術問題って何でしょうか?
ITなら、システム設計の問題やシステム障害などが考えられます。
特に、システム障害について言えることですが、かなり深い知識がないと対応できないと思います。

簡単な例を考えてみます。
クライアントのシステムにソフトウェア製品Aを導入することになりました。
システムテストをしていたところ、見慣れないエラーメッセージが表示され、Aの重要プロセスがダウンしていまいました。
なんとかして解決しなくてはいけません。

この場合ですと、社内においてAについてはこの人に聞け!と言われるくらいのレベルでないと対応できないと思います。
(自社内におけるAの権威みたいな感じです。)
現状分析から現象をつきとめ、類似の既知障害があったかを調べ、解決策を提示する。
場合によっては開発者と掛け合わなければなりませんし、そうなると開発者を動かすだけのデータが必要となります。
さらに、開発者がすぐには対応できない(すぐに修正パッチを作れない)といった場合は、ワークアラウンドを考え提示しなくてはなりません。
こういったことは、やはりAについて相当詳しくないと無理でしょう。

「ITについて広範な知識を持っている」といった程度の専門性では、問題の切り分け(原因がAかそうではないか)や現状分析まではできると思いますが、解法提示まではとてもたどり着けないでしょう。


Ⅱ.技術の使い途に困っている
うーん、すみません。
IT業界の観点で考えると、どういった場合がこれに当たるのかちょっと思い当たりません。
(私が若輩なだけかも。。。)
一般的な技術で考えさせてください。

ところで、「技術の使い途」って何でしょう?
どんなものであれ、「自社の収入を増やす」or「自社のコストを減らす」ことが使い途の最終地点ではないでしょうか。(極論ですね)
どちらにしても依頼されている技術とその周辺の幅広い技術知識を持った人の、様々な視点からの意見を求められそうです。
では、更にこの2点について考えていきましょう。

Ⅱ-1.自社の収入を増やす
その技術を売り物にする場合などですかね。(製品化など)
それにはその技術のニーズがどこにあるか、マーケットは存在するのかをクライアントと一緒に考えていかなければなりません。
よって、先に述べた幅広い技術知識に加えて、マーケティングなどの知識が必要になります。

Ⅱ-2.自社のコストを減らす
その技術を社内のプロセスに適用し、効率化を図る場合などですかね。
それにはどの社内プロセスに適用できるかの業務分析と、それを実行するための戦略をクライアントと一緒に考えていかなければなりません。
よって、先に述べた幅広い技術知識に加えて、業務知識や戦略などについての知識が必要になります。
あ、これは世間一般で言われている「ITコンサルタント」に似ていますね。
ここでの「技術」が「クライアントの社内業務プロセスを改善するもの」と考えればですが。。。
ええ、強引ですね。わかります。


以上、まとめます。
Ⅰ.自社内でその技術の権威と言えるくらいの知識を持ち、開発者とも掛け合えるくらいの深い専門性が必要。
Ⅱ.クライアントの技術およびその周辺の技術知識に加え、マーケティング、業務知識、戦略などの知識も持ち合わせるといった幅広い専門性が必要。

すみません、このお題の答えは私の中でまだ煮詰まっていません。(特にⅡ)
歯切れが悪かったことは自覚しています。