技術コンサルタントになるためには資格は必要か(3)
なんちゃってSEです。
突然ですが、「一番役に立つ資格」って何でしょうか。
私は迷わず「自動車運転免許」を挙げます。
車が運転できる上に、身分証にもなるんですよ。
日常生活でこんなに役に立つ資格を他に知りません。
あ、でも私はペーパードライバーなんですよね。
「一番役に立つ資格」を活かしきれていない…。
今回のお題は「技術コンサルタントになるためには資格は必要か」です。
この問いに直接答えると、下記二行で終わりです。
現在、「技術コンサルタント」という業務独占資格、名称独占資格はありません。
よって、技術コンサルタントになるために資格は必要ありません。
ただ、この問いは「技術コンサルタントにとっての資格の有効性」を考えるのがメインかと思います。
これについて書いていきます。
技術コンサルタントにとって資格とは、下記2つの観点を持つと思います。
1.クライアントへのアピール
業務経験が一番効果的なアピールになることは、異論がないと思います。
また、いわゆる「ペーパードライバー」ならぬ「ペーパー資格」は嫌われます。
よって、資格によるアピールは、業務経験のアピールの補助的なものであるべきです。
また、どんな資格でもいいというわけではありません。
クライアントが知っていて、かつ価値があると認められる資格でなければなりません。
(つまり、知名度と難易度が高い資格です。)
さて、具体的な資格をいくつか挙げてみます。
私はIT業界の人間なので、IT系の資格を中心に考えてみます。
IT系技術コンサルタントがアピールとして使えそうな資格は、例えば以下のようなものでしょうか。
(独断と偏見で知名度と難易度が高いものをピックアップしました。)
・システムアナリスト
・テクニカルエンジニア
・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database
・MCSE(Microsoft Certified Systems Engineer)
・CCIE(Cisco Certified Internetwork Experts)
・中小企業診断士
・技術士(情報工学、経営工学)
「あの資格がない!」とか、「この資格は違うのでは?」とか言わないで下さいね(笑)
くどいようですが、あくまで重要なのは業務経験です。
資格は補助にすぎません。(アピールに必須ではありません。)
2.自己スキル向上のための手段
資格の有効性としては、こちらがメインとなるでしょう。
資格取得のための勉強は、体系的に学習をすることができるのが特徴かと思います。
また、学習のマイルストーンにもなるでしょう。
上記1で挙げた資格は、この観点でも有効だと思います。
また、以下の資格も有効ではないでしょうか。
・日商簿記
・ファイナンシャルプランニング技能士
・ビジネス実務法務検定
コンサルタントに限らず、社会人として「お金」と「法律」をおさえておくのは重要です。
以上、まとめると「資格は必須ではない。アピールに使う場合は、業務経験のアピールの補助に留めるべき。自己スキル向上のための手段としては有効。」となります。
ちなみに、私は資格業界の回し者ではありませんし、資格マニアでもありません(笑)