専門とする技術の守備範囲(7)
おはようございます。がーすーです。
最近気にしているのが、除脂肪体重(Kg)という概念です。
体重×(100%-体脂肪率%)で計算できる値なんですが、予想以上に一定なんですよね。
私は10年間ほど58.5~61kgで安定しています。
健康診断で70Kgぐらいになりなさいと言われましたが、体脂肪率14%ですか、、、
どこまで考えてあの女医さんはアドバイスしてくれたのか激しく疑問です。
今回のテーマ:専門とする技術の守備範囲を考えてみます。
まず、クライアント視点で考えます。
技術コンサルに依頼されるお客様の最終目標は「利益が多くでる物を売ること」かと思います。
一方、大学の研究室からの依頼であれば「学術的な助言を求める」等、目標が大きくずれるかと思いますが、今回は技術コンサルのお客様の中での多数に絞ることにします。
また、利益が多く出る物を売るためには、
製品あたりの利益、多売可能性、製造効率(製造コスト、原料コスト、人件費)、危機管理対策、不良品発生の原因解明あたりの要素が大きなウエイトを占めると考えられます。
したがって、技術コンサルに依頼をする場合、これらのうちのいずれかを解決することを求めているわけです。
すなわち、クライアント視点では、「技術コンサルタントの守備範囲」とは、「ビジネスにおける製品化プロセスのうち助言してもらえる範囲」を指すこととなります。
一方、技術コンサル側が専門とする技術の守備範囲をアピールする場合、(私は化学屋なのですが)
「有機化学」、「無機化学」、「高分子化学」、「生物化学」・・・という感じで学問領域基準になってしまいがちです。
これは経験が浅い技術コンサルとしては仕方ないところで、自分の学問領域以外、自信を持って専門と言いにくい側面もあります。
では、このような技術コンサル側のアピールが果たしてクライアントのニーズに合っているでしょうか。
お客様は学術的な助言よりも、ビジネスにおける製品化プロセスにおける助言を求めていることが多いことを考慮すれば、ニーズの半分も満たしていないこととなります。
このような場合、技術コンサルとクライアントのミスマッチが生じることとなるわけで、お客様にこんなはずではなかった、もっと画期的な問題解決策を出してくれると思っていた、などと落胆されてしまいます。
ということで、技術コンサル側が専門とする技術の守備範囲とは、
「ビジネスにおける製品化プロセスのうち助言できる技術範囲」と考えるのがベストとなりますね。
となると、「ある工場のポリエチレンの生産性改善を上げる案件に2年間携わった」、「ある会社の不良品発生原因が工程上にあることを突き止め、歩留まり率を上げることができた」など、具体的な経験・結果がベストとなります。
経験が浅い場合はこのようなアピールすることが難しいので、学術だけでなく、ビジネスに直結することを学んでいますと言えればベターとなるはずです。
以上より、専門とする技術の守備範囲とは、核となる「有機化学」に加え、工場でよく使っている「熱力学」、「材料物性」、「反応速度論」などの方向に広がっていくのが技術コンサルに求められている守備範囲となるでしょう。
繰り返しになりますが、抽象的には、技術コンサル側が専門とする技術の守備範囲とは、「ビジネスにおける製品化プロセスのうち助言できる技術範囲」ですね。