専門とする技術の守備範囲(3)
なんちゃってSEです。
9月に入ってから、また暑さが戻ってきましたね。
今年の9月は暑いそうです。
8月下旬の涼しさはどこへいったのでしょうか。
夏は好きですが、無駄に暑いのは勘弁して欲しいです。
さて、今回のお題は「専門とする技術の守備範囲」です。
確かに広い方がよさそうですが、どこまで求められているのでしょうか。
私はIT業界の人間なので、IT技術について考えてみます。
IT技術というのは非常に広範囲です。
「ハードウェア、OS、データベース、ネットワーク、プログラミング、セキュリティ…」
ざっと挙げましたが、これら全ての範囲で技術コンサルができる人はまずいないでしょう。
ではどこまで対応すればいいのでしょうか。
コンサルタント視点からみても、中々答えはでないと思います。
それでは、視点を変えてみましょう。
クライアント視点からみて、どの程度の範囲について対応を期待するか。
これを考えた方がよさそうです。
簡単な例を挙げてみます。
甲さんはIT系技術コンサルタントです。
A社のデータベースソフトKについて豊富な経験・実績をもちます。
この場合、甲さんに対してどの程度の範囲について対応を期待するでしょうか。
○対応を期待する範囲
Kのバージョンアップ、他のデータベースソフトからKへの乗り換えなど、Kが関わる範囲については当然対応を期待するでしょう。
また、Kはデータベースソフトですから、データベース全般についても対応を期待するでしょう。
つまり、Kについての経験・実績から連想できる範囲は対象となると思います。
×対応を期待しない範囲
経験・実績には全く出てこなかったB社のサーバーLについて、技術コンサルとして対応を期待するでしょうか。
さすがにそれは考えにくいです。
それなら、B社のサーバーに詳しい別の人に対応を期待するでしょう。
つまり、Kについての経験・実績から連想できる範囲以外は、対象外になるのではないでしょうか。
もちろんIT系技術コンサルタントとしては、ITについての全般的な基礎知識、スキルは必要です。
しかし、それとIT系技術コンサルタントとして対応すべき範囲は違うと思います。
まとめると、「クライアントが技術コンサルタントの経歴・実績をみて期待するであろう範囲」となります。