専門とする技術の守備範囲(2) | 技術コンサルティング研究会 BLOG

専門とする技術の守備範囲(2)

こんばんは。チャックのエージです。 本日は遅くなってしましました。

社内勉強会立ち上げの資料を作成していたためです。もりぞーさんのように勉強会をうまくマネジメントできればよいのですが。。。

今回のテーマは技術の守備範囲です。
「技術」といってもかなり漠然としています。技術コンサルタントたるもの、自分の専門を軸としてどれくらいの範囲をカバーするべきなのでしょうか。

どんな技術にも対応できると謳うと知識が浅いと疑われるかもしれませんし、自分の専門以外は対応できないとすると、クライアントが限られてしまいます。

自分のケースに当てはめてみます。私は、臨床検査を生業とする民間企業におりますので、専門は「診断サービス、診断薬」ということになろうかと思います。しかしながら、感覚的ではありますが、専門以外に製薬、診断機器等、医療一般には対応すべきであるという気がします。

友人の医療コンサルタントは、医療という範囲の中で未知の領域に案件を抱えることがあり、短期間のうちに業界の基礎から徹底的に頭にたたき込むらしいです。本人曰く、ドーピング。すなわち、コンサルティングを行うためのツールさえ身に付いていれば、後は随時勉強すれば、コンサルティングはできるということです。

友人の医療コンサルタントは診断薬が専門ですが、診断機器について勉強することすら大変だったようです。

コンサルティング業務は激務だということでしょうね。

しかしながら、こんな裏話もあります。
多くの場合、コンサルティング業務では、同じ業界内の複数の企業をクライアントとするプロジェクトを行っています(同時にということはないと思いますが)。そして、そこから仕入れた業界の知識や同業者の秘密情報を持っているため、問題解決の最適解を知っている。。。

つまり、一回新たな領域について学習すれば、次に生かせると。

さて、本題に戻りますが、技術コンサルティングの資格としては、「技術士」が挙げられます。「技術士」の資格は21の技術部門に分かれており、これが技術コンサルタントの守備範囲の答えなのではないかと思います。

すなわち、私が属している「生物工学部門」では、バイオテクノロジー技術が応用される医療、農業(農業部門もありますが)、食品などを扱っているようです。したがって、私の場合は、医療だけでなく農芸化学、食品化学などにも対応しなくてはいけなさそうです。

まとめますと、私の考えでは、

技術コンサルタントが対応すべき技術の範囲は、自分の専門を含む「技術士」の部門の範囲である。しかしながら、自分の専門外の領域であっても、身につけた技術コンサルティングツールを生かしながら、業界研究を行い、対応していくだけの意欲が必要である。

ということになります。