技術コンサルと経営コンサルとの違い(3)
なんちゃってSEです。
技術コンサルタントと経営コンサルタントを一言で言い表すと、
以下のようになると思います。
技術コンサルタントとは、「技術を軸にしたコンサルタント」。
経営コンサルタントとは、「経営を軸にしたコンサルタント」。
両者に要求されるコンサルタントのスキルは同じではないでしょうか。
では、技術を軸にすることと経営を軸にすることの違いはなんでしょう。
私は、視点の違いだと思います。
Ⅰ.技術を軸にすること
クライアントの社内の重要な技術の問題にフォーカスすることになりますので、途中で経営の視点に立つことはあっても、最終的に社内においてミクロな視点に収束すると思います。
会社を森に例えると、技術コンサルタントは木の一本一本を良くしていくことで森を良くしていく人でしょうか。
Ⅱ.経営を軸にすること
クライアントの社内全体、あるいは市場まで見た上で、自社の経営の問題にフォーカスすることになりますので、途中で細かな視点に立つことはあっても、最終的に社内においてマクロな視点に収束すると思います。
会社を森に例えると、経営コンサルタントは上から森全体を見て、そこから森を良くしていく人でしょうか。
森の例えは、ミクロ経済学とマクロ経済学の違いの説明でよくでてきますね。
ところで、ミクロ経済学とマクロ経済学の両方を学ばないと、経済学を理解することはできません。
これと同様、クライアントの全社的な課題を解決するには、技術コンサルタントと経営コンサルタントの協働が必要でしょう。
ただ、IT業界を見る限りでは、各工程での棲み分けがすでにできあがっているパターンが多いので、技術コンサルタントと経営コンサルタントの両方がいるチームというのは、組みにくいのが現状ですね。
まとめると、クライアントの社内において、
ミクロな視点に重点を置くか、マクロな視点に重点を置くかが違うと思います。