それはまるで、御尊敬する立川談志師匠の名作
「まんじゅうこわい」
が好きでこのタイトルですが、比べるに値(あたい)する事なくこちらは不作です。
ご安心下さい。
先日、いつもの様に平塚競艇のレースコースの距離を考えながら歩いていたら、すれちがった外人の方に話しかけられました。
「お兄さん、お兄さん、カッコいい服あるよ、POLOあるよ」
と。
黒人の方で俗に言うBOY-Bな方でした。
私は競艇の事になると周りが見えなくなる癖があるので、無視してしまいそうになったのですが。
僕もBOY-Bにはテンデ興味はありませんが、ラップも始めた事ですし、やはりHIP-HOPが盛んな国のブラザーは仲間だし大事にしたいと思い、話を聞きました。
あっ(°_°)
ちなみに今使っている財布が港南台付近で拾ったPOLO CLUBと言うPOLOの仲間らしき財布で結構ボロボロだったから、そろそろ変えたいってゆーのもありました(`_´)ゞ
そして、私は彼に訪ねました。
「ハロー、財布はあるの?」
「タクサンアリマスヨ、ウチノミセニキテ、ゼンブヤスイヨ」
(沢山ありますよ、うちの店に来て、全部やすいよ)
と、言葉巧みに言って来ました。
しかし、舐められてはいけません!ギャングスタラップならぬ、キョウテイスタラッパーを目指すものとして、やはりバイブスで会話しなきゃ、キョウテイスタラップをやる資格はありません!
私は、店に行き、まず最初に良くわからないブカブカの服を進められましたが、断りました、そんなお金もありませんから…と。
すると、言われた通り、財布はいろいろな種類が沢山ありました。
今の二つ折りのタイプが、使い易いので、二つ折りは無いのか?と訪ねると、出て来たんですよ、CLUBじゃないPOLOがありました。
でも、それじゃ欲しいと思って買おうとしても、CLUBな私は恥ずかしくて自分の財布出せないじゃないですか…
しかし、折角だし、安くしてくれるとの事だったので、少し悩んだ結果、買う事にしました。
「ヘイ、ヘイ、これ買うYO レペゼン競艇!プリーズポロ!プリーズポロ!」
と、キョウテスタラップを披露しつつ、会計を促しました。
「サンゼンエン、デ、イーヨー」
(三千円でいーよ)
と。
僕は、OKと言って、コッソリ財布を取り出し、POLO CLUBに気付かれないようにと必死に流れていた、ラップミュージックにリズム合わせ誤魔化しました。
すると、彼は急に大爆笑し始めました。
「オーマイガー、ダセー、ソレ、ポロノニセモノ、マジカヨーダセー、アハハハハー」
(ダサい、それはPOLOの偽物、ダサいよやっと本物買えるね、良かったね)
とまで言いやがりました。
私だって好きで、POLO CLUBなんじゃない!
ポロ ラルフローレンが羨ましい。
しかし、こんなに馬鹿されて黙っていられない、キョウテスタラッパーの名が廃る!
このままじゃ全国のキョウテイスタラッパーを目指す若者たちの芽を摘む事になってしまう…
「こうなりゃ、フリースタイルでバトルだ!」
と、仕掛けそうになりましたが…
よくよく考えたら、この人たちの売っているものだって、立派な類似品やコピーやフェイク商品じゃないか、と気付きました。
だって、何万円もする財布が、三千円で買える訳ないじゃないですか…
馬鹿にしやがって、日本人舐めんな!
キョウテスタラッパーの恐ろしさ、教えてやる!
もー我慢出来ない、と思い!
「そっちこそフェイクじゃないか、ファッキンフェイク、マックシェイク、シマブクロジェイク!
ユーノウ?!ファッキンシット!ファックユー!」
と、怒りながら私が仕掛けると…
店の奥から、ガタイの良い数人の黒人男性が現れ…
1人の男性が血相を変えて
「ヘイ、メン?ワァッ?」
(なんだと?お前何言ってんだ?)
と、物凄い形相で今にも殴りそうに、仕掛けて来ました。
流石にこれには、私も3対1ですし、恐怖を感じてしまいました。
気付くと、私は日本人丸出しで、
「ノーノー、ファックじゃない!ファックスはありますか?ファックス送信ピーピーピーピー!」
と、慌てて誤魔化し店を後にしました。
FAXってファックに似てて誤解されやすいですよね(-_^)
仲良くやろう、仲良く!
人類皆兄弟!
人類皆競艇!
さぁ、気を取り直して明日も仲良く元気に競艇!競艇!