前から気になっていたこの映画をとうとう本日観ました。この映画はアフリカ中部タンザニアにあるビクトリア湖の生態系が一匹の外来肉食魚”ナイルパーチ”によって破壊され、この破壊がこの湖の生態系のみでなく、周辺地域の人間の”生態系”をも破壊させてしまったというドキュメンタリー映画だ。この映画は上映に際し、タンザニアの大統領が批判声明を出すなど世界中で論争が巻き起こっている問題作であります。よって、この映画の上映にも制限(圧力)が発生しており、愛知県では名古屋にあるミニシアター”名古屋シネマテーク http://cineaste.jp/ ”でしか上映されません(3月2日以降トヨタでも上映予定)。本日は週末ということもありこの問題作に定員40人のところ、倍の80人程、お客さんが入り、立ち見有りの、すし詰め状態のなかでの上映でありました。この映画とても衝撃を受けました。ナイルパーチによってビクトリア湖の生態系が崩された。しかし、その結果、負の遺産が残りました。それはナイルパーチの切り身の輸出です。日本でもよく食べられている某ハンバーガーメーカーの白身魚を使用したハンバーガーやスーパーの惣菜屋で一般的によく見られる白身魚フライ。これはいったい何の魚を使っているのでしょうか?推測するところタラやスズキの切り身ではないのかな?と考えられます。しかし、この魚、多分ナイルパーチなんです。タンザニアではこの負の遺産であるこのナイルパーチが1950年頃、ささいな試みから放流されてしまいました。ここから悲劇が始まってしまったのです。当初この魚は地元周辺住民が食用として食べていました。この魚が周辺住民の重要な蛋白源だったのです。しかし、この安価で美味な魚はしだいに重要な周辺地域の輸出元となりました。結果、この地には大きな富をもたらされました。しかし、この大きな富をもたらした経済活動は逆に負の連鎖をもたらしてしまったのです。この地への急速な経済発展が大きな貧富の差をもたらしてしまったのです。これにより、貧困、売春、エイズ、ストリートチルドレン、湖の環境悪化等々、まるでドミノ倒しのように負の連鎖が蔓延してしまったのです。この映画では”ナイルパーチ”という魚を引き合いに人間環境破壊問題をクローズアップさせているのですが、この問題も地球温暖化問題も根本原因は同じなんです。結局人間は自分自身の経済活動をよりよくするために世界各地から有限資源を我が物にしようと戦争しているのではないのでしょうか?日本では現在飽食の時代といわれ、ものが有り余っている時代ともいわれています。あるところにはありすぎて、また、ないところには全くない、まさに二極化されたこの今の世界。そろそろ経済活動も本当にいるひとがいるものをいるだけ生産消費する時代にならないと近い将来天から罰が下されようと感じます。地球温暖化がまさにその序章ではなかろうか。私はこの映画でとくに大きな動きをすることが出来ません。ただ、私自身の考えや信念は変えることができると思います。小さいことから一歩ずつ進めればと感じます。皆さんも一度観てみてはいかがでしょう?3月2日(金)まで名古屋シネマテークで上映しています。
