海に生息するクジラには体の一部分が発光するものがいますが、めったに捕まえられることがなく、どのように発光しているのかこれまで明らかになっていませんでした。


研究チームは、水深250m〜860mに生息する、フジクジラと呼ばれるサメを用いて発光の仕組みの解明に取り組みました。


発光ザメと言っても、全身が光わけではなく、フジクジラは主に腹側が青く光らせる。フジクジラが生息する水深だと、わずかながら太陽光が届くため、体が太陽光を遮って影を作ってしまうと、外敵に見つかる危険性があり、フジクジラは腹部を発光させることで影を消して外敵に見つからないようにしているのです。こうした発光は「カウンターイルミネーション」と呼ばれています。


フジクジラを調べることで、「セレンテラジン」という物質によって光っていることが明らかになりました。フジクジラは「セレンテラジン」を自ら作り出すことはできないため、セレンテラジンを持っている他の魚を食べて発光しています。


「食べた魚に含まれていたセレンテラジンが胃の消化酵素で分解されずにそのまま選択的に吸収されて腹側の発光器に輸送される」という、未知のメカニズムが今後新たな医薬品開発につながりそうだ。



『参考資料』

https://www3.chubu.ac.jp/research/news/27368/