ブレーキのオーバーホール
| 日 付 | ハイオク | レギュラー | 軽 油 |
|---|---|---|---|
| 11月30日 | 175円/ℓ | 164円/ℓ | 140円/ℓ |
- もくじ -
今回は車検でおあずかりしたお車のブレーキメンテナンスです。
通常、車検時にもブレーキの点検をしますが、基本的にはブレーキパットやライニングの残りをチェックしたり、オイル漏れが無いか確認したり、制動力をテスターで確認したりします。
でも走行距離が多いお車や、新車登録から10年以上経過しているお車の場合はブレーキのオーバーホールが必要になってきます。
今回のワゴンRは走行距離が13万キロ、新車登録から13年経過した状態でした。
毎回車検時にブレーキオイルの交換を行っている車輌ですが、それだけでは不足している部分もありますので今回はオーバーホールしたいと思います。
基本的にはブレーキオイルの交換だけで良いのでは?と思われがちですが、ブレーキオイルの抜き替えで回収できるブレーキオイルは、システム内の70%位だとおもいます。
この残りの30%がブレーキシステムに悪さをすることがありますので、定期的にオーバーホールをして全てのブレーキオイルを回収した方が良いです。
という訳で、スズキ/ワゴンRのブレーキメンテナンス、開始です!
それでは作業を開始します。
ワゴンRのリアブレーキはドラム式なので、今回はオーバーホールでは無くシリンダー自体を交換する事にします。
それでは分解していきましょう。
ドラムカバーを開けました。
車検時には開けて清掃していますが、二年経過するとブレーキダストが溜まっていますね。
先ずはブレーキホースを工具で摘まんでオイルが流れないようにしてからブレーキを分解していきます。
はい、分解完了です。
あとは清掃して組み付けるだけですね。
はい、綺麗になりました。交換したシリンダーが美しいです!
今回はリアライニングの残量は問題ありませんので、交換はホイールシリンダーだけとなりました。
サイドブレーキの調整は自動でやってくれるタイプなので、ドラムカバーを組み付ければ作業は完了です。
最後にフットブレーキを踏み込めばサイドブレーキの調整が自動進角してくれるので楽チンですね!
欲を言えばもう少しだけ進角してくれればいい感じになると思いますが仕方ありません。
左側のホイールシリンダーも交換して後ろブレーキの作業は完了です。
次にフロントブレーキのオーバーホールに移ります。
リアブレーキのホイールシリンダーは分解せずに交換しましたが、フロントブレーキは分解してオイルシールの交換を行います。
それでは分解していきましょう。
まずはブレーキを掛ける役割をしているブレーキキャリパーを取り外します。
この時にブレーキホースからブレーキオイルが流れてしまわないようにするため、ホースクランプで漏れ留めしてから取り外しています。
取り外したキャリパーからピストンを抜き取ります。
ピストンはホース側からエアーで軽く圧力を掛ければ簡単に抜きとれます。
結構ピストンにダメージがあるように見えますが、今回は清掃だけで再利用可能でした。
ピストンの劣化が酷い場合は交換になってしまいますが、虫穴もなく汚れが付着しているだけだったので助かります。
次に、キャリパーの清掃です。
キャリパー内部は積年の汚れが溜まっていますね!ブレーキオイルが真っ黒になっています。
どれだけブレーキオイルを交換しても、キャリパーの構造上どうしても抜き取れない死角のオイルがあります。
そして、それらの交換できないオイルはブレーキキャリパーやホイールシリンダーの中に残留していることが多いです。
この老廃物のようになったブレーキオイルは、キャリパーやホイールシリンダーの金属を侵食して巣穴の原因になったり、ピストンをサビでダメにしてしまいます。
計ったことは無いですが、水分の含有率もシステム内で一番高くなっていると思われます。
何故こんなブレーキオイルがシステム内に溜まっているかと言うと、オイルの抜き替え時に流すブレーキオイルの流れる道筋から外れてしまっているため、オイル交換時に交換しきれていないようです。
車が新しいうちはまだ良いのですが、さすがに13万キロ走った車体ではこうなっている事が多いのが実情です。
それでは清掃していきましょう。
はい、清掃がおわりました。ダストシールは清掃に邪魔なので取り外し済みです。
本来はこのように金属制のシリンダーが見えるのですが、前の写真と比べると汚れがどれくらい酷かったかが解りますね。
次にオイルシールも外していきます。
オイルシールは断面が□になったゴムシールです。
このシールはオイルの漏れ留めとピストンの位置を調整するためのシールなので、ブレーキキャリパーの心臓部と言えます。
今回交換するのはオイルシール、ダストブーツ、スライドピンのブーツ、エア抜きニップルのキャップです。
まずはシリンダーにピストンシールを組み込みます。
ちゃんと専用グリスも塗っています!
次にダストブーツを組み込みます。
最後にピストンを入れます。
その前にピストンの清掃ですね。
はい、綺麗になりました。
ピストンに薄くグリスを塗ってからシリンダーに戻します。
このサイズなら簡単に入りますが、対向4ポットのキャリパーのシール交換はピストンを入れるのが地獄です。
あとはシール内にエアが残らないように抜きながらピストンを戻します。
はい、出来ました。最後にスライドピンのダストブーツを交換してからキャリパーを土台に組み付けます。
はい、完成です!
組み付け後、前後ブレーキのエア抜きをすれば作業完了です!
最後にブレーキテスターでブレーキの利き具合を点検して、問題無ければOKですね!
それでは今回のまとめです。
今回は、ブレーキオーバーホールをご紹介しましたが、理由はシステム内に残ってしまう劣化したブレーキオイルの存在をお伝えしたかったからです。
劣化したブレーキオイルはサビを発生させたり、ブレーキオイルが沸騰したりする原因になります。
特にサビの場合はシステム自体にダメージを与えてしまうため、オイル漏れの原因になってしまったり、ピストンの固着に繋がったりします。
車検時にブレーキテスターでテストした時に、効き具合に左右差があったりするのはピストンの固着が原因になっている事が珍しくありません。
車歴が15年と言われるようになった事を考えれば、ブレーキシステムの点検はしっかりした方が良いと思います。
という事で、スズキ/ワゴンRのブレーキオーバーホール、完了です!
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