閑話休題です
日 付 | ハイオク | レギュラー | 軽 油 |
---|---|---|---|
3月13日 | 173円/ℓ | 163円/ℓ | 140円/ℓ |
- もくじ -
今回は閑話休題です。
前回に続き遊びネタになってしまいましたがお許しを。
閑話休題シリーズも42回目を迎え、今後も色々なネタを見つけておきたいと思いますが、今回はついにアレに手を出してしまいましたのでご報告がてらレビューしてみたいと思います。
さて、ココで言うアレとは一体何かというと・・・。
コレです。
中華製の灯油コンロですね。
ネットでは168型ストーブ又は168型コンロと検索すれば出てくるはずです。
何年か前から話題になっていて、興味はあったのですがなかなか手がでませんでしたが、ついに思い切って購入してみました。
そもそも手がでなかった理由の一つに、その購入金額があります。
実はこの灯油コンロのお値段、驚くほどの安価なのです!
その金額とは・・・。
1530円でした。
まぁ、正直に言って、安すぎて信用できなかった訳です。
普通に中国から荷物を送ってもらえば、安くても2~3千円程度の送料が掛かりそうなイメージを持っていましたが、168型灯油コンロは送料込みで1530円でした。
それって実質本体0円と言う事ですかね?
さらにもう一つ購入を悩んでいた理由があります。
この灯油コンロ、酷評を受けているレビューを見かけます。
酷いものでは「爆発する」や「使い物にならない」などのコメントも見受けられます。
そういう意味で、「買ってもお金の無駄かな?」と思っていました。
それでは何故今回購入するに至ったのか?というと、理由は簡単で、キャンプの暖房器具として使えないか?と思ったからです。
ココで注意しなければならないのは、この商品はあくまでもコンロなので暖房器具としては不向きです。
キャンプ用品ではコンロの事をストーブと表現する場合もありますので、今回は敢えて灯油コンロという位置付けで行きます。
キャンプのハイシーズンは秋から春にかけての寒い時期になります。
しかし、寒い時期にキャンプをする場合、一番の問題として挙げられるのが暖を取る方法でしょう。
もちろん厚着をすればいい話なのですが、キャンパーとしては是が非でも暖は取りたいところです。
現状、冬場の暖の取り方として既にペレットストーブと薪ストーブを持っていますが、それはテント内を温めるために使用しています。
ですが、基本的にテントの中には寝る時にしか入りません。
それ以外の時間は殆ど外で過ごす事になります。
外での暖の取り方の代表例は何と言っても焚火台による焚火でしょう。
しかし、焚火には薪が必要になります。
薪自体は大体何処のキャンプ場でも販売をしてくれていますが、いかんせん価格が高いのがネックです。
燃やして無くなる消耗品の薪に掛かるコストを出来るだけ安価に使用したい場合、予めキャンプ場に着くまでに「何処かで安い薪を購入する」等の個人努力をする必要があります。
しかも、焚火台を使用して焚火をするには、結構な量の薪が必要になります。
仮に朝から寝る前まで焚火をした場合、軽く10キロ程度の薪を使用することになります。
昼にキャンプ場に到着して焚火に火を着け、寝る前にテント内で薪ストーブ使用し、更に朝起きた時に再び薪ストーブを使用する事を考えれば、少なくとも10キロ、余裕を持って15キロ程度の薪が必要という計算になります。
もちろんゴウゴウと炎を上げずに粛々と焚火をすればもっと少ない量の薪で大丈夫ですが、途中で薪不足になるくらいなら多めに持って行きたいのは心情です。
反面、出来るだけ持って行く荷物は少なくしたいという思いもあったりします。
焚火の使い道は以下の通りです。
①暖を取る
②コンロ代わりにする(湯沸かし、調理器具として利用)
③愛でる(眺める)
④焚火をすること自体がキャンプの目的
凡そそれくらいでは無いでしょうか?
今回、168型灯油ストーブに担ってほしいのは、上記の②③で可能なら①も代用出来れば良いかな?位の気持ちです。
流石に①の暖を取るという利用目的には適していませんが、なにか方法を考えれば可能かもしれません。
それでは本題に入りましょう。
まずはコンロの部品構成から見てみましょう。
コンロの部品はこれで全てです。
本体中央には芯を出し入れすることで火力の調節が出来る機構がありますが、既にタンク内に灯油が入っていますので取り外すことが面倒なのでご容赦願います。
これらのパーツを組み立てると、使用できるようになります。
まずは本体に火力調節機構が取り付けられた状態です。この状態のときにコンロに着火するのが一番ラクチンです。
火力調節機構の外側に円筒形のカバーを取り付けます。
その上から一番外側のカバーを取り付けます。
最後にゴトク部を載せれば完成です。
組み立ては実に簡単で、積み木のように組み上げるだけの構造ですから誰でも簡単に取り扱いが出来ます。
それでは早速着火してみましょう。
初めの内はオレンジ色の火が上がりますが、火力の調節をすればこんな感じに完全燃焼して安定します。
今回は屋内でテストしていますが、今の所気になる一酸化炭素の気配は無さそうですね。
とは言え、このまま室内で使用を続け室内の酸素濃度が下がってしまうと不完全燃焼しますので、一酸化炭素中毒の危険はあります。
締め切った屋内での連続使用はオススメできませんし、間違っても締め切った車内での使用は禁止です。
まぁ、普通の石油ストーブも同じように定期的に換気が必要なので、一酸化炭素濃度を計測する機器があれば自己判断で使用可能と言えます。
火力的にはそれほど期待は出来ません。
これくらいが最大火力でしょうか。揺らめく青い炎は見ていて飽きませんね。
これ以上芯を出して火を上げても、不完全燃焼するだけなのであまり意味が無さそうです。
ついでに水500ccをどのくらいの時間で沸騰させることが出来るか計測してみたいところですね。
それはまたの機会に他の機器と能力比較してからご報告しましょう。
最後に消火手順です。
消火方法は火力調節を一番下まで下げるだけです。
私の場合は調整を一番下げた状態で燃焼芯が筒の中に完全に見えなくなるようにしています。
それでもこのままではなかなか火は消えませんので、最後の最後に息をふっと吹きかけて消せば大丈夫です。
本体は熱くなるので火が消えてもすぐに触ることは出来ませんが、それでも焚火台の火が完全に消えるのを待つより短時間で消火できます。
それではまとめです。
168型灯油コンロの使用感としては、個人的にいい感じだと思います。
問題点としては、本体がそれなりに熱くなるので屋外での使用がオススメです。
基本的にはこのまま使用しても何の問題もないと感じています。
しかし、巷では168型灯油コンロを改造している動画などをよく見かけます。
改造の内容は様々ですが、皆さん頑張って手を入れているようです。
結果的に改造したことによってどうなったか?を比較検証している動画を見つけられなかったので問題点の解決になっているのかは不明です。
ただ、一つ言えることは、恐らく168型灯油コンロは大昔からある商品だと思われます。
確かに建付けが悪かったり構造的なクオリティは高くないですが、灯油コンロというカテゴリーで考えればとても優れた逸品と言えます。
この商品の優れているところは、燃費です!
灯油を満タンにして使用する場合、7時間以上燃焼してくれるようです。
ガス缶を使用したコンロで同じ熱量を7時間以上得ようとすると、使用するガス缶の量はどれくらいになるのか・・・。
確かにガスを使用したコンロの方が調理や湯沸かしには向いていますし、圧倒的に便利で灯油コンロとは比べるまでもありません。
ただ、焚火で湯沸かしや調理をすることを思えばはるかに便利ですし熱効率も高いと言えます。
なので、この168型灯油コンロの位置づけは焚火以上ガスコンロ未満といったところでしょう。
さらに焚火やガスより低コストで運用できることを考えればとてもいいアイテムだと思います。
ただし、家庭で使用するには使い勝手が悪いので、キャンプなどでの使用がオススメと言えます。
何度も書きますが、使用には注意が必要です。
湯沸かしや調理を目的とするなら圧倒的にガスコンロが便利です。
真上に手をかざせば多少暖を取ることはできますが、横方向にはほぼ熱がでない仕組みになっているので、屋外で焚火のように暖を取ることはできません。
灯油を使用しますので、多少の燃焼臭はあります。
注意点としてはこんなものでしょうか。
ただ、値段は格安なので一家に一台あってもいいかも知れませんね!
以上、閑話休題でした。