車検ファイル
日 付 | ハイオク | レギュラー | 軽 油 |
---|---|---|---|
1月15日 | 173円/ℓ | 163円/ℓ | 139円/ℓ |
- もくじ -
今年は車検をメインにUPしたいと思いますので、新年一回目の更新は車検ネタです。
車検メインと言ってもあくまで個人的希望なので実際にどうなるかは不明ですが(笑)。
ともかく、新年一台目の車検はこちらです。
スズキ/スペーシアですね。
比較的新しい型で走行距離も少ない車体ですが、油断せずしっかり見ていきたいと思います。
今回は久しぶりの車検ネタな為か、やけに写真枚数が多いですが気にしないで下さい。
それではスズキ/スペーシアの車検整備、開始です!
それではいつも通り足回りから点検していきます。
足回りの点検は車体をリフトUPして行いますので、ついでに他の作業もしてしまいましょう。
まずは点検から。
フロントブレーキの残量は9.2mm。走行距離が少ない車両なのでまだ十分残っていますね。
リアライニングの残量は3mm弱です。こちらも問題ありませんでした。
ブレーキの点検と同時にブレーキオイルも交換しましょう。
リアも交換しましたが写真撮り忘れです。
交換したブレーキオイルがコチラ。左が新しいオイルで、右が抜き取った古いブレーキオイルです。
ブレーキオイルは走行距離の割に意外と汚れていましたね。
次は少し痛みがあったロアアームのボールジョイントブーツを交換します。
ボールジョイントブーツは破れてしまうと不具合が出てしまうので、ひび割れが出始めたら交換する事をオススメしています。
ボールジョイントブーツの交換には少し分解する必要がありますので、まずはボールジョイントとナックルを切り離します。
この状態にしてから交換します。
新しいブーツを取り付けて、後はナックルに組み付けすれば完成です。
綺麗になりました!
今回は左右とも交換しましたので次回の車検までは問題なく走れるでしょう。
足回りのメンテナンスも終わったので少しエンジンルームも手を入れます。
今回はエンジンオイルとオイルフィルターの交換をしましたが(写真撮り忘れ)、クーラントも少し見ておきます。
現在のクーラント濃度は35%、凍結温度は-20℃です。
奈良県下で使用する車ならこの数値で全く問題ないと思いますが、数字は年々劣化していく事が考えれらますので、もう少し数字を上げた方が良さそうで。
しかし、この車に使用されているスーパークーラントの交換サイクルは10年に1度なので、今交換するのは勿体ないといえます。
そこで登場するのがコチラ!
ワコーズから販売されているクーラントブースターです。
クーラントブースターの役目は、傷んだクーラントの補修材です。
性能が下がってきたクーラントは、サビが発生しやすくなったり、凍結してしまったりする可能性が出てきます。
傷んだクーラントは通常なら入れ替えてしまいますが、スーパークーラントは10年間もしくは10万キロ使えるクーラントで、交換するとそれなりに金額が大きくなってしまいます。
しかし、いくら10年使えるからといっても性能は少しずつ低下してしまう事がありますので、そんなスーパークーラントを復活させることが出来るのがクーラントブースターなのです!
お値段も2000円弱で販売していますので、割とオススメです!
ただし、完全に性能が落ち切ったクーラントの補強は出来ませんので使用上の注意は必要です。
ちなみに、クーラントブースターの凍結温度を測定してみると・・・
こんな感じになりました(笑)。振り切ってしまって測定不能になっています。
比較として水道水を計測してみると・・・
こんな感じです。凍結温度も0℃になっているので、計測器はちゃんと機能していますね。
余談ですが、何も乗せずに計測するとこうなります。
以上の事から、クーラントブースターの成分は濃いクーラントみたいなイメージでしょうか。
クーラント談義はこのあたりまでにして、次はテスターでの計測結果を見てみましょう。
まずはサイドスリップからです。
現在はアウト側に1.7です。サイドスリップはインにもアウトにも5までならOKなので、今回は問題なしですね!
お次はスピードです。
36キロですね。この数値はメーター目視で時速40キロ時点でのテスター数値になります。
つまり、車のメーターが時速40キロでも実際は時速36キロで走行している事になります。
車両がノーマルの状態なら大体こんな感じのスピードが計測されることが多いといえますが、タイヤサイズをインチUPしたりすると、メーター読みより実測値が大きくなることがあります。
次はブレーキを計測します。
まずは前輪から。多少左右差はありますが誤差の範囲なので問題無しです。
次に後輪を計測します。後輪も問題ないですね!
最後に駐車ブレーキです。これも問題ありませんでした!
次はヘッドライトの光軸をみてみましょう。
光軸は光量も光配分も問題ありませんね!
最後に排気ガス濃度を計測します。
コチラも問題ありませんでした!
ついでに車両コンピューターに異常が検出されていないか確認しておきましょう。
おや?何やらシステム異常が見られますね?
この異常は恐らく何時ものアレでしょう。
コレです。下から三番目にAC-1 DTCとありますが、コレが今回拾っているエラーです。
このエラーは無視しても問題ありませんが、エラーが出ている事がそもそもの問題では?と思われる方も多いと思います。
実はこのエラー、車に付いているエアコンの制御に使っている部品のエラーで、正確にはエラーが出ていることが正しい状態です。
日射センサーという部品のエラーになりますが、このセンサーは明るさを計測しているセンサーで、太陽からの日差しの強弱を見ているセンサーです。
太陽からの日差しは強烈なので、それを計測しているセンサーは室内灯や水銀灯程度では反応しないためエラー表示される仕組みです。
なので、センサーに60W程度の光を当ててやるとエラーは消えます。
このように作業灯を直接センサーに当ててやると・・・
エラーが消えましたね。
なので、オートエアコンが付いている車輌の場合、殆どが先程のエラーを拾ってしまうという事になります。
結果、走行に問題ない無視しても良いエラーという事です。
以上、計測も終了、あとは車検を受けるだけです。
それでは今回のまとめです。
今回も車検の方は問題なく完了しました。
車輌もまだ新しく、走行距離も少ない車体でしたので、このまま安心してご使用いただいて問題ないと思います。
気になるのは少し走行距離が少なすぎるので、バッテリーの管理だけしっかりしていければ良いとおもいますので、経過観察で対応していきたいと思います。
以上、スズキ/スペーシアの車検とメンテナンス作業、完了です!
今回は久しぶりの車検ネタだったので長くなってしまいましたね。
次回からはもう少しこぢんまりさせたいと思います。
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