ウォッシャーモーター交換

 

 日  付    ハイオク    レギュラー   軽   油 
 3月17日 166円/ℓ 155円/ℓ 131円/ℓ
 

- もくじ -

 

 


◇ ウォッシャー液が漏れるそうです

今回は、ウィンドウォッシャーを補充してもいつの間にかタンクが空っぽになってしまうマツダ/デミオの修理依頼です。

 

通常ならウォッシャータンクは一度満タンにすれば数か月は持ちます。

 

ウォッシャー液をあまり使わない人なら年単位で補充しないことも。

 

そんなウォッシャータンクが満タン補水しても数日で空になってしまうのは明らかに可笑しいです。

 

特に花粉や黄砂が降る春先は通常月よりウォッシャー液を使う機会が増えますので、いざ使う時にタンクが空になっているのはいただけません。

 

今回のご依頼はいつの間にか消えてしまうウォッシャー液の漏れを修理して欲しいというご依頼と言う訳です。

 

と言う訳で、マツダ/デミオのウォッシャー液漏れ修理、開始です!

 

 


◇ 先ずは点検から

それでは修理開始です。

 

まずは、漏れている場所を特定します。

 

とりあえずタンクに水を満タン補水してみました。

・・・・・・・。

 

これはどういう事でしょう?

 

てっきり補水すれば直ぐにポタポタと水が漏れてくると思ったのですが、漏れてきませんね?

 

念のため補水前にウォッシャー液がノズルから噴霧されるか確認しましたが、ほんの少しもウォッシャー液は噴霧されませんでした。

 

モーターは回っていたのでどうやらタンクが空っぽになっている様子。

 

てっきり補水すれば直ぐに結果が判ると思ったのですが当てが外れましたね。

 

それでもしばらく放置していると、ポタリと一滴漏れらしきものが確認でき、その後も時間経過とともに少しずつ漏れが確認できました。

 

タンクからの水漏れの原因は、事故などで修理した時にタンクの割れなどが修理されていなかったり、ホースの破れやモーターの取り付けパッキンからの漏れが考えられます。

 

今回のお車は事故は無さそうなのでホースやパッキンからの漏れかと思われます。

 

それらを踏まえて、まずはめぼしい所を点検するためにフロントバンパーを取り外します。

この写真はすでにウォッシャータンクも取り外し済みですね。

 

観察してみると、本当に何処からともなく漏れているような感じだったので、とりあえずタンクを取り外して確認してみます。

白い容器がウォッシャータンクで、中央に見えるのがウォッシャーモーターです。

 

タンクとモーターの間にある黒いのがパッキンです。

 

モーターの一部にウォッシャー液が乾いたような白い跡がみえますし、タンク自体にヒビ割れや損傷も見られません。

 

と言う事は、モーター取り付け部からの漏れが一番怪しい事になりますので、パッキンを注文しましょうか・・・。

 

と、思いきや、パッキンからは漏れが見当たりません。

 

さらによく観察してみると、モーターからの漏れが発覚しました。

 

 

 


◇ こんな所から

とりあえずモーターからの漏れで有る事は確認できました。

 

モーター自体は二つの部品で構成されていることがわかります。

白い部分がモーター部で、黒い部分はウォッシャー液の分配部でしょう。

 

昔の車はウォッシャーモーターはフロントガラス用とリアガラス用で2個付いていましたが、最近の車は1個のモーターで前後ガラスにウォッシャー液を送ります。

 

この部品も黒い部分をよく見てみると、下半分が白い部品になっているのが判ります。

 

これはモーターの回転をどちらかにする事で水の送り先を変える構造のようで、例えば、時計回りに回ればフロント、反時計回りでリアガラスへウォッシャー液を供給する仕組みのようです。

 

今回問題となっている水漏れは、モーターと分配部の接合部分からものでした。

 

分配部分を取り外してみると原因が確認できました。

分配部分は黒い入口と白い入口が見えますが、黒い方をよく見てみると、入り口から奥に向かって白い線がみえます。

 

実はこの線、ヒビ割れです。

 

ココからほんの少しずつ水漏れしていたようです。

 

時間かけてゆっくりと漏れるのはココが原因だったからですね。

 

と言う事で原因がハッキリしましたので部品を発注します。

 

 


◇ まとめ

発注していた部品が届きました。

右が旧パーツ、左が新パーツです。

 

ご覧の通り、全くベツモノが届きましたね。

 

潔い位のベツモノっぷりです。

 

俗に言う対策部品と言うヤツで、部品自体にトラブルが多い場合などによく見られるケースです。

 

自動車部品は経年劣化も考えて作られていますが、想定以上に劣化が進んでしまう事もあります。

 

そんな時はこのように対策パーツで対応する事があります。

 

旧パーツは2個のパーツを組み合わせた作りですが、新パーツは一体物ですね。

 

このパーツをウォッシャータンクに取り付けて・・・。

車に戻せば作業完了です。

今回はバンパーを取り外して作業しましたが、交換自体はバンパーを取り外さなくてもフェンダライナをめくれば可能かもしれません。

 

それでは今回のまとめです。

 

お客様から「いつの間にかウォッシャー液が無くなる」(1か月ほどで)と言う事でお預かりした案件でしたが。

 

私の「いつの間にか」(1週間程度)の感覚がお客様と共有できずに手間取ってしまいました。

 

あまりに漏れが少なすぎて、もしかしてオカルトの類か?などと疑ってしまいました。

 

冗談に聞こえるかもしれませんが、車のトラブルの中には「え?オカルト?」と思える時もあります。

 

例えば、車のバッテリーが上がるので調べて欲しいと受けた依頼がありました。

 

トコロが、どこを探しても原因が見当たらないので、途方に暮れていたそんなある日。

 

いつもより帰るのが遅くなり、日付が変わるころに店を出ようとしたら、例の預かっていたバッテリー上がりの車に異変が!

 

なんと、誰も乗っていないのにヘッドライトが点滅しているではありませんか!?

 

バッテリー上がりの原因は、不定期に勝手にヘッドライトが点灯(点滅)する事でバッテリー上がりを起こしていたのが原因だったのです!

 

なんて噂話を聞いたこともあります。

 

こんな話はまゆつばですが、事実、水没した車は勝手にヘッドライトやウィンカーが点灯や点滅します。

 

ただ、それが水没もしていないのに不定期に発生するとなると、かなりオカルトです。

 

話がそれましたね。

 

と言う事で、マツダ/デミオのウォッシャータンクからの水漏れ修理、完了です!

 


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