ラジエター交換

 日  付    ハイオク    レギュラー   軽   油 
 2月1日 174円/ℓ 163円/ℓ 139円/ℓ
 

- もくじ -

 

 


◇ ヒーターが暖まらないトラブル

今回は車の暖房が暖かくならないトラブルで入庫頂いた、ダイハツ/ムーヴを修理していきます。

 

事の発端はお客様から「ヒーターが暖まらない」と言うご相談からでした。

 

それでは早速原因を調べていきましょう。

 

ヒーターが暖まらない原因は幾つか考えられます。

1 クーラント不足

2 ファンモータートラブル

3 エアコン操作パネルの不具合

4 オーバークール

これ等が原因の可能性があります。

 

修理方法は以下の通り。

 

クーラント不足はクーラントが漏れている箇所を見つけて修理。

 

ブロアモーターが回らない場合はモーター交換で修理。

 

操作パネルの不具合の場合は操作パネルを交換して修理。

 

オーバークールの場合はサーモスタットを交換して修理となります。

 

と言う事で原因を探ってみると・・・ありました。

今回はラジエターコアからクーラント漏れが発生して、ヒーター側に回す水量が減少したことが原因のようですね?

 

しかし、点検中に別の要因も見つけました。

 

確かにクーラントはラジエターから漏れていましたが、クーラントを補充して点検したトコロ、暖気後、初めのうちは暖かい風が出ますが、僅か数分で暖かい風が冷えていくではありませんか!

 

これはどうやらラジエターコアからの漏れが原因だけでは無さそうですね?

 

そこも踏まえて修理していきましょう!

 

それではダイハツ/ムーヴのヒーター修理、開始です!

 

 


◇ ラジエターを交換します

それでは修理していきたいと思います。

 

今回の修理箇所は、明らかにクーラント漏れが発生しているラジエターを交換し、付随してラジエターホースの交換と、温度低下の原因となっているであろうサーモスタットも交換していきたいと思います。

 

ますはラジエターの取り外しから。

この車種はラジエターの取り外しをする時にアッパーサポートを取り外します。

 

アッパサポートを取り外さずに無理やり交換する事も出来るかもしれませんが、試したことが無いので解りません。

 

ラジエター自体はエアコンコンデンサと抱き合わせになっていて、コンデンサも一緒に取り外しますのでクーラーガスを回収します。

はい、コンデンサと一緒にラジエターが抜けました。

 

DIYでご自身で作業される方は、ガスの回収が困難なため無理矢理隙間を作って交換する強者も居るみたいですが、この車種に関してはコンデンサを一緒に抜いたほうが作業が早く安全に出来ます。

 

アッパサポートにはレーダーセンサーが取り付けてあるため完全には取り外していませんが、この状態になった時点でエーミング作業が必要になります。

 

エーミング作業とは、車の安全装置を取り外して組付けた時、正しい状態になっているかを点検校正する作業です。

 

校正が出来ない個人や設備の無い工場では作業後にエーミングをしてくれるところで校正を依頼します。

 

そうしないと肝心な場面で車に搭載されている運転支援が働かなくなってしまう事があるため、必ず必要な作業になります。

 

今回作業したダイハツ車に関しては、当店もエーミング作業を実施できますのでご安心を!

 

それでは新旧記念撮影をしておきましょう。左が旧ラジエター、右が新ラジエターですね!

 

上の写真は周辺パーツを取り外したラジエター単体です。

 

このラジエターに周辺パーツを組付けていきます。

まずはコンデンサを取り付けます。手前がコンデンサ、奥がラジエターです。

 

見ての通り本当に抱き合わせになっているので、見た目はラジエター単体に見えますね。

 

さらにクーリングファンユニットも組み付けます。

こんな感じで、コンデンサーの反対面にクーリングファンが付きます。

 

最後にラジエターホースもあらかじめセットしておきましょう。

ラジエターホースは位置決めをしてからパーツクリーナーで湿らせてから取り付けると楽ですよ!

 

注意点は、パーツクリーナは直ぐに乾燥してしまうので、ラジエターホースの位置決めを間違えると取り外すのが超大変ですので、しっかり位置決めしてから取り付けないとなりません。

 

ここまでくれば折り返し・・・と言いたいトコロですが、もう一つ部品を交換します。

 

 


◇ サーモスタットを交換します

ラジエターを車体に戻す前にサーモスタットも交換してしまいましょう。

 

狭いエンジンルーム内で作業するなら少しでも広い方が楽に作業ができますので、ラジエターが無いこの時がサーモスタット交換の好機といえます。

 

サーモスタットはココに入っています。

上の配管はアッパホースが入り、下の配管がロアホースが入ります。

 

ロアホース側にはサーモスタットが取り付けられていますので、ケース根元に少し余裕が作られています。

 

このパーツを取り外すと中にサーモスタットが入っていますので、ジグル弁(エア抜き弁)の位置に気を付けて交換します。

コレは新しいサーモスタットです。ケースの合わせ位置とサーモスタットのジグル弁の位置を合わせた状態です。

 

この状態でエンジンに取り付けます。

見えにくいですが、ケースの合わせ位置が丁度真上になっています。

 

ジグル弁の位置を適当に取り付けてしまうとエア抜きが不十分になってしまう可能性があるので要注意ポイントですね!

 

ココまでくれば折り返しで、あとは部品を組み付けるだけです。

ラジエターを載せてロアホースを組付け新品のホースバンドで固定します。

 

ホースバンドは再利用せず新しいモノを使いましょう!

 

最後にサブタンクを載せてからアッパホースを組み付けて作業完了です!

勿論この後エーミングもしてから作業完了しています!(写真撮り忘れ)

 

エーミング作業に関しては過去の記事をご覧ください!

 

 


◇ まとめ

それでは今回のまとめです。

 

今回は寒い時期のトラブルだったので何事もありませんでしたが、夏場に同じようなトラブルになった時はオーバーヒートに直結する可能性がありました。

 

ラジエターコアからのクーラント漏れは比較的多く見かけますが、なかなかトラブル自体を予見する事は困難です。

 

唯一このようなトラブルを未然に防ぐ方法があるとすれば、定期的な点検で発見するしか無いでしょう。

 

そういった意味でも定期的に点検を任せられるお店を知っておくのは、車を運転するうえで重要な事と言えます。

 

と言う事で、ダイハツ/ムーヴのヒーター修理、完了です!

 


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