日  付    ハイオク    レギュラー   軽   油 
 1月11日 169円/ℓ 158円/ℓ 137円/ℓ
 

- もくじ -

 

 


◇ ディスクローターの修正

今回は最近あまりする機会がありませんでした、ディスク研磨です。

 

ディスクとはブレーキの掛けられる側で、掛ける側がブレーキパットとなります。

 

主にフロントブレーキに採用されている制動装置ですが、最近はリアブレーキにも良く見かけるようになってきました。

 

基本的にはブレーキパットが減り易くディスク側は減り難い材質になっていますので、通常パット交換だけで大丈夫なのですが、それでもディスクが全く減らない訳ではありません。

 

ディスクも減ってしまうと当然交換の対象になります。

 

パットの減り方は主に乗り方で変化し、良くブレーキを掛ける場合は3万キロ程度で無くなってしまう事もありますし、パットの減りが早い場合は当然ディスクの減りも早いと言えます。

 

今回お預かりしたお車は、ブレーキからの異音が気になったので思い切ってディスクを研磨する事にしました。

 

交換するとどうしても費用がかさんでしまいますし、走行距離も少ないお車なので研磨で対応します。

 

研磨の基本料金は1枚3300円(ディスクの種類、大きさで変化します)なので、交換する場合の半値以下で新品に近い性能まで復活させることが出来ると考えれば、割とお得な作業と言えます。

 

と言う事で、久しぶりのディスクローター研磨作業、開始です!

 

 


◇ 削りだします

研磨と言う単語を使うと緻密な作業のようで御大層に聞こえますが、それほど緻密な作業でもありません。

 

単純に削るのみです!

 

ただただ削るのみです!

 

それでは見て行きましょう。

 

まずは研磨前のディスクです。

酷く傷んではいませんが、それでもガタは出ています。

 

角度を変えてみると・・・

昔で言う所のレコード盤のように細かな溝が入っているようなイメージです。

 

コレを真っ平の状態にする作業がローター研磨ですね!

 

早速研磨開始です。

まずは研磨機に取り付けてバイト(研磨チップ)がディスクに触れるギリギリの位置を確認します。

 

次に、そこから少しだけバイトをディスク側に接触させると、バイトより柔らかいディスク側が削れるという寸法です。

まずは0.05mm削ってみました。

 

写真のようにバイトの接触面と非接触面とに綺麗に分かれます。

 

この作業を繰り返すことでディスク面を平らな状態に仕上げていくのがローター研磨作業です。

 

今回の車はそれほど酷い減り方では無かったので、最初から結構な面積を削る事が出来ました。

2回目、スタートから0.1mm研磨した状態です。

 

すでに半分以上面が出ましたね!なかなか優秀です。

 

内側も同時に研磨していきますので、セッティングが明暗を分ける作業です。

内側の2回目は85%程度面だし出来ました!

 

3回目です。合計約0.15mm研磨した状態です。

 

まだ一番外側に1本筋状に未研磨部分が残っていますが、必ず全て面だししなければならないと言う訳ではありませんので、減りが酷い場合はこの程度で作業を完了する場合もあります。

 

今回のディスクはそれほど酷い減りは無いので最後まで研磨しましょう。

4回目です。合計0.2mm研磨した事になります。

 

これと同じ作業をもう一枚して作業完了となりますが、その前に研磨前と研磨後の写真を撮っておきましょう。

左が研磨前、右が研磨後のディスクです。

 

ハブに組み込んだ場合内側になる面です。

 

反対側はこんな感じです。

かなり見た目が変わりました。

 

チナミニ左右重ねてみるとこんなです。

それでは問題です!

どちらかが内外合計0.4mmの研磨済みでしょうか?答えは一番下です!

 

この写真から答えが解る人はかなり凄いと思います。

 


◇ まとめ

それでは今回のまとめです。

 

一応整備書には車種別にローター研磨の限度値が設定されていますが、基本的には交換する事が前提なので研磨自体あまりする事はありません。

 

今回研磨した理由は音鳴りの原因を解消するためで、ブレーキパットの交換に伴いディスクを研磨しました。

 

必ずパットとディスクはセットで作業しますので、通常ディスクだけの研磨は行いません。

 

ではどの位の頻度でパットの交換やディスクの研磨(交換)などをすれば良いのか?と言うと、実のところ決まっていません。

 

パットやディスクは車の乗り方で大きく左右される部分です。

 

ブレーキを踏む頻度が多い場合当然早く減る事になりますし、安全運転しているからといって減らない訳でもありません。

 

適度にエンジンブレーキを使用する事でブレーキ自体の減りを押さえる事ができますので、燃費の向上にも繋がります。

 

例えば、前方の信号が赤に変わったら、アクセルを踏むのを辞めて惰性で減速するようにしてみると、燃費も良くなりますしタイヤもブレーキも減りにくくなります。

 

当たり前の話ですが、興味のある方は是非実践してみて下さい!

 

と言う事でディスクローターの修正作業、完了です!

 

問題の正解は右が研磨後、左が研磨前です!


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