| 日 付 | ハイオク | レギュラー | 軽 油 |
|---|---|---|---|
| 11月15日 | 176円/ℓ | 165円/ℓ | 143円/ℓ |
- もくじ -
このトコロ、休みの話題ばかりでしたので久しぶりに仕事ネタですね。
今回は久しぶりにタイミングベルトの交換が入りましたので取り上げてみます。
これは当社の周りだけの話だと思いますが、昔、ガソリンスタンドに在籍している従業員の整備レベルを「タイミングベルトの交換」が出来るのか、出来ないのかで判断する風潮がありました。
正直に言うと、タイミングベルトの交換難易度は10段階で言えば3くらいです。
しかし、ガソリンスタンドと言う特殊な環境下でのタイミングベルトの交換難易度は7~8だったと思います。
理由は、長時間ピットを埋めてしまう「タイミングベルト交換」以上難易度の高い仕事は、基本的に全て外注整備に出していたからです。
なので、タイミングベルトの交換がその店の整備力を測る目安になっていたように思います。
チナミニ、その次に整備力を測る目安として例えられたのは「エンジンの脱着」です。
実に解り易いですね?(笑)
しかし、現在走っている車にはタイミングベルトが付いている車種は殆どありませんので、当然、当店の若手はタイミングベルト交換の実績がありません。
しかし、交換頻度がゼロに近い整備を今更覚えさせるのも無理があります。
という事で今回は若手に教えながら交換する事にします。
それではトヨタ/マークⅡのタイミングベルト交換、開始です!
そもそもタイミングベルトとは何か?
エンジン自体は大きく分けて2つのブロックに分かれます。
吸気、排気を行っているシリンダーヘッド部と、ピストンの上下運動を回転運動に変換するクランク部です。
上下二つのブロックは互いに影響しあう関係で、それぞれの動くタイミングが完全に決まっていて、如何なる時も同じタイミングで動いています。
この時に上下のタイミングを合わせているのがタイミングベルトと言う訳です。
このベルトがタイミングベルトです。
見ての通りベルト側とエンジンパーツ側にコマが刻んであり、何時も同じ周期で部品が回るようになっています。
今回は前回の交換から9万キロ走っている事と、クランクシールとカムシールからエンジンオイルの漏れが確認されたため交換となりました。
それでは作業に掛かりましょう。
このエンジン1JZ型はトヨタの代表的なエンジンで、一番よく触ったエンジンです。
タイミングベルトを交換する時の注意点として1つ挙げるとしたら、クランクボルトが鬼ほど緩まない事ですね。
でも慣れれば簡単です。
まずはこんな工具を取り付けて・・・
今回はこんな感じで緩めました。
スピンナハンドルを2本使用します。
一本はシャシにタイラップで固定しています。(右側のスピンナハンドル)
手前のスピンナハンドルは超ロングタイプですが、さらに1m延長して使用します。
緩みました。
若い頃はこのボルトを緩めるだけで1時間は掛かりましたが、知恵が付いてくると5秒で緩みます。
クランクプーリーを取り外しました。
プーリーは鋳物で出来ていますので落下させてしまうと割れる事がありますので、取り扱い注意です。
中央に見えているシャフトにプーリーが付いていました。
ここまでくるとオイル漏れがハッキリと確認できます。
次はタイミングカバーを取外して行きます。
オートテンショナーを取り外してタイミングベルトも取外します。
写真中央の長い物体がダンパー式のオートテンショナーです。
縮める事も可能ですが無駄に手間が掛かる上に継続使用できない部品なので取り外した方が手っ取り早いといえます。
次にタイミングベルトの取外し・・・の前に、部品の合わせマークを合わせておきます。
中央に目印が有るのが解るでしょうか?これはクランク側の合わせマークです
何が何でも絶対に合せてからタイミングベルトを分解する必要はありませんが、合わせておいた方が楽に組み立てが出来ます。
コチラはカムシャフト側の合わせマークです。
合わせマークを合わせたらテンショナーを取り外します。
はい、新旧テンショナーの記念撮影です。ハイチーズ。
新テンショナーには手りゅう弾の引っ張るところのような物が付いていますね?
このピンを抜くとシリンダーの中からピストンが出てきてしまうので、抜いてしまわないよう注意が必要です。
ココまで来ればタイミングベルトが外れます。
タイミングベルト交換時に是非やっておきたい作業があります。
一つはオイルシールの交換、もう一つはウォーターポンプの交換です。
どちらもタイミングベルトを取り外さなければ交換できない部品なので、同時交換が基本のキなのです。
それでは早速ウォーターポンプを取り外します。
はい、取れました。
左が旧ポンプ、右が新ポンプです。
よく見ると少し部品の移植が必要ですね?
この1JZ型エンジンのウォーターポンプは、サーモケースが一緒になっている為にかなり大型のシルエットになっています。
他の車種であればポンプだけの交換になる事が多いですが、車種によりまちまちですね。
移植完了です。
サーモスタットのジグル弁の位置に注して組み立てます。
お次はオイルシールの交換です。
先ずはカム側から。
オイルが滲んでいますね。交換します。
こんな工具をセットして抜きます。
抜けました。茶色い方はクランクシールです。
カムシールは随分傷んでいましたね?
親指の先の当たりに亀裂が見えるでしょうか?
通常ならゴムパーツなので柔らかいのですが、割れてしまう程硬化が進んでしまっていました。
あと少し交換しないで使用を続けたらオイルが噴出していたかもしれません。
新しいシールに入替完了です。
クランク側も完了です。
ココまでで丁度折り返しになりますので、後は組み立てるだけです!
組み立ては基本的に逆の手順で進めばOKです。
注意点は締め付けトルクだけでしょうか?
サラサラと組み立てて・・・
後はオートテンショナーを組み付ければ完了です。
それでは例のピンを抜いていきたいと思います!
とは言ってもテンショナーは小型のオイルダンパーなので、素早い動きは出来ません。
ピンを抜いてもゆるりと伸びるだけなので見た目の変化は殆どありません。
はい、完成です!
後は外装を組み立てるだけですね!
この後、プラグを6本交換し(写真忘れ)、クーラントを補充します。
クーラント濃度は何時も通り50%です。
おや?少し濃度が落ちていますが、2~3%程度の落ちなので問題無いでしょう・
という事で、トヨタ/マークⅡのタイミングベルト交換、完了です!
さて、それでは今回のまとめです。
基本的には今の車にはタイミングベルトは有りません。
しかし、無くていい部分では無く、その代わりのモノが動かしているという意味です。
それがタイミングチェーンです!
ベルトは10万キロをいう使用限度が設定されていますが、対してチェーンに使用期限はありません。
ただし、使用限度は有ります。
タイミングチェーンは金属チェーンをタイミングベルトの代わりに使用していますが、金属だから傷まない訳ではありません。
定期交換のゴムベルトが伸びているのは見たことがありません。
逆に金属製のタイミングチェーンは伸びているのを見たことがあります。
伸びすぎるとエンジンから「ガチャガチャ」と酷い音が出ますし、エンジンの調子も悪くなります。
しかも、もともと交換を想定していない部分なのでトラブルが起きた時にはベラボウな修理代が掛かってしまいます。
タイミングチェーンが痛む条件は、基本的にオイル管理不足です。
チェーンの場合はエンジンオイルの油圧を利用して一定のテンションを掛けていますが、オイルが汚れてしまい経路が目詰まりしてしまう事で負圧不足が発生します。
結果、チェーンに正しい圧力が加えられなくなり遊びが多い状態でエンジンを動かす事で伸びやすくなってしまいます。
タイミングベルトのように交換すれば良いのでは?と思われるかも知れませんが、オイル経路が目詰まりしたまま交換しても同じ結果を招いてしまいますので、基本的には交換はおススメしません。
リビルトエンジンへの積み替えが現実的と言えます。
そんな事にならないよう、常日頃からエンジンオイルのチェックは欠かさないようにしましょう。
オイルの交換サイクルは基本的には5000キロ毎に交換しておけば大丈夫ですが、一度の走行距離が10キロ未満の方は3000キロ毎に交換しましょう。
オイルエレメントはオイル交換2回に1回交換が基本ですが、オイルが綺麗な場合はオイル交換3回にエレメント交換1回でも大丈夫です。
一番肝心なのは、エンジンオイルの点検は自分で出来るようになる事です。
人任せにしてしまうとエンジン不調の原因になり得ますので要注意です!
当店でもオイルチェックは無料で行っていますので、点検出来ない方はお気軽にお声掛け下さい!
お問合せ先
奈良県香芝市今泉374-1
株式会社テック
セルフカーステーション香芝インターSS
tel 0745-78-6461
担当 ヤマサキ























