日  付    ハイオク    レギュラー   軽   油 
 5月29日 159円/ℓ 148円/ℓ 126円/ℓ
 
 
 

- もくじ -


 

 


◇ 車検でお預かりした

おはようございます。

 

今回は車検でお預かりした、スズキのキャリートラックの話題です。

 

この車は可愛いらしい外見が人気の車で、カスタムカーとして人気の車種です。

 

現在のユーザー様は仕事を定年退職されてから、悠々自適に山守のような仕事をされている羨ましいお客様です。

 

車も当店で探して販売させていただきましたので、車検や修理の際には当店までご来店いただいています。

 

車両のお預かりの際に「気になるところはありませんか?」とヒアリングしたところ、「最近エンジン音が五月蠅くなってきた気がする」との情報を頂きましたので、エンジン回りを念入りに点検することをお約束してお預かりしました。

 

早速エンジンオイルとオイルフィルターを交換し、ミッションオイルの点検、デフオイルの点検まで行っては見たものの、エンジン音の増大に繋がりそうな部分が見当たりません。

 

走行距離も前回の車検時から1万キロ程度しか走っていません。

 

この車両はキャブレターに付いているダイヤフラムが破れて、アイドリングが高くなってしまう症状が頻発する車種でもあります。

 

今回もそちら方面のトラブルかと疑いましたが、2年前の車検時にキャブレターのO/Hを行い、その時点で消耗部品の殆どを交換していたので、アイドリングは正常値でした。

 

なにわともあれ、一通り点検も終了したので車検ラインを合わせようと車両をバックさせたら・・・症状がでました。

 

どうやらフロントのハブベアリングがダメになっているようです。

 

 

 


◇ なるほど、この部分のトラブルは

ハブベアリングのトラブルなら、走行中に音が五月蠅くなりますね!

 

足元からの異音をエンジンの音と勘違いしてしまったようです。

 

確認のためにもう一度リフトUPして前輪を回してみると、右のホイールからゴロゴロと小さな音が聞こえます。

 

左側もそろそろ異音がしだしそうな雰囲気なので、今回は思い切って両輪ともベアリング交換となりました!

 

実はこの車、フロントハブベアリングの交換がとても簡単な車種です。

 

最近の車はハブを抜いた場合、必ずベアリングカラーがハブ側に付いてきてしまい、一度分解すればベアリングの再利用は不可能になりますが、この年式の車両は何度分解してもベアリングの再利用が出来るとても良い子です。

 

構造も単純で整備性も抜群なので、やっていて楽しい車ですね!

 

それでは作業開始です!

 

 

 


◇ 作業開始

先ずはホイールを外します。

次にブレーキキャリパーを取り外し、センターハブのカバーを取り外すと、割ピン使用の24mmナットが出てきますので、それも取り外します。

 

こんな所まで再利用することが前提の作りになっていますね!

 

最近の車なら間違いなく部品交換が必要な部分です。

 

昔の車は分解整備して、異常のある部分だけを交換することが大前提だった事を思い出させてくれます。

 

こんな作りをみると整備士になった実感が湧きますね!

 

話を戻して、ディスクローターを取り外し、シャフトからハブを抜き取ります。

怪しいニオイがプンプンしますね!

 

早速分解してみましょう。

 

この手のベアリングはプレスがあれば簡単に交換できます。

 

昔はハンマーとタガネのようなモノで叩いて抜いたりしましたが、それだとどうしてもベアリングにダメージが溜まってしまいます。

 

やはりちゃんとした道具な無いとダメですね。

 

ベアリングはインナー側とアウター側に分かれて片輪に2個向かい合わせに付いていて、ベアリングの間にはカラーが入っています。

外側のベアリングとカラーが抜けました。

 

内側のベアリングも抜きます。

 

今回は悪かったのは内側のベアリングでした。

大きいほうがインナー、小さいほうがアウターです。

 

ベアリングの内側を写しました。外側にはダストシールがありますので、取り付け間違いに注意です。

 

先ずはインナーベアリングから挿入。

これが終わったらひっくり返してカラーを入れて、グリスも再注入します。

 

中心がカラーで、その周りにグリスを注入。

もちろん古いグリスは破断したベアリングの金属粉などを取り込んでいる恐れがあるので、新しい部品を組む前に綺麗に除去してから組付けします。

 

 

 

さらにアウター側の新しいベアリングをプレスしていきますが、この時に先に取り外した古いベアリングが役に立ったり立たなかったりします。

 

基本的に新しいベアリングの挿入時は外側のカラーを押して挿入します。

 

丁度いいサイズのBOXレンチでもあれば、それを当て金にして均等に力を掛けることで簡単に挿入できますが、それほど都合よくいいあんばいのBOXレンチは無いモノです。

 

なので、古いベアリングが大活躍したりする事も多々ある訳ですね!

 

が、今回はダメでしたね。

古いベアリングが抜けなくなってしまいました(笑)。

 

こうなっては仕方ないので、もう一度アウター側だけ分解し、再度別の道具で再挿入です。

 

組みあがりました!

インナー側から内側のカラーが見えます。

アウター側です。

 

綺麗に仕上がりました。

 

あとは組付けです!

 

 

 


◇ まとめ

あとは分解の逆手順で組付ければ完成です。

ハブのないスピンドルは寒そうに見えますね(笑)。

 

ハブを組み付けてセンターナットを規定トルクで締め、割ピンでロックし、カバーをはめれば完成です。

 

 

左側も同様の作業でサラリと終了しました。

 

ちなみに、破損していたハブベアリングのグリスを洗い流してみました。

青色のウエスに金属片が見えますね。

 

これだけ破片が出てくるということは、少なくとも半年以上前から症状は出ていたと思われます。

 

今回の作業は昔懐かしの作業だったので、久しぶりに楽しめました。

 

こんな簡単な車ばかりなら良いのですが、最近の車はこうは行きません。

 

そんなこんなしているうちにドンドン仕事が溜まって来ましたので、若干テンパリ始めていますが、写真を撮り忘れることなく更新していきます。

 

次は鈑金の話題かなぁ・・・

それともエアコンの話題かなぁ・・・

あるいは足回りの話題かも・・・

 

お車に何時もと違う何かを感じたら時は、先ずは当店にご相談ください!

 

詳しくは店頭スタッフまでお声掛けを!

 


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