日  付    ハイオク    レギュラー   軽   油 
 5月25日 154円/ℓ 143円/ℓ 123円/ℓ
 
 
 

- もくじ -


 

 


◇ スパイラルケーブル

今回はスバルインプレッサのスパイラルケーブルの交換です。

 

有難い事に何かと作業が入りますので、ネタになり助かりますね。

 

もっとも、そのお陰でテーマが一貫せずフラフラとしてしまいますが、毎日こんなことをしていると言う所をお伝えしようと始めたブログなので、このままでいきます。

 

今回はホーンが鳴らなくなってしまったと言うスバルインプレッサの入庫です。

 

最近よく見かけるのですが、ワイパーのスイッチレバーにお守りやマスクを掛けている方が居ます。

細い紐はスイッチの根本に入りこんでしまい、故障の原因になりますのでレバー類には掛けないようにして下さい。

 

今回の案件も似たような所から発生したと勘違いされたケースです。

 

ワイパーレバーに掛けていたマスクがステアリングに巻き込んでしまったため、強引に引っ張ったそうです。

 

すると、その後からホーンが鳴らなくなってしまったので見てほしいと言うご依頼でした。

 

 

 

 


◇ 昔の車は

スタアリングに紐を巻き込んでしまったらホーンが鳴らなくなった。

 

確かに昔は稀に見た症状です。

 

理由は、昔の車はステアリングボスの裏側に円形の金属プレートが貼ってあり、そのプレートにボディ側から出ていた接点が接触する事でステアリングと車体側を導通させていました。

 

この為、接点がすり減ってくるとスタアリングを回したときに「シャーーーーー」と言う音が聞こえていたものです。

 

さらにすり減りが進んでしまうと、接地に必要な面圧が確保できなくなり、ホーンの接点不良が起きたり、接点のグリス切れで「キィィィィィ」と異音がしたものです。

 

この為、定期的に接点のメンテナンスが必要な場合がありましたが、その頃の一般的な車歴は10年未満でしたので、それほど頻繁な作業でもなかったように思います。

 

この様な構造の場合、ステアリングにひも状のものを巻き込んでしまったらトラブルの原因になりえましたが、現在の車はホーン接点がありませんのでこのようなトラブルは起きません。

 

だからと言ってむやみにひも状の物をステアリング付近には置かないようにして下さい。

 

では今回ホーンが鳴らなくなってしまった原因は?

 

 

 


◇ 本題です

今回の原因はスパイラルケーブルの断線でした。

 

先ほど昔の車はホーンに接点が設けてあったと言いましたが、最近の車は接点では無く、直接配線で導通させています。

 

ただし、直接配線してしまうとステアリングが回せなくなってしまうので、スパイラルケーブルの登場と言う訳です。

 

スパイラルケーブルはステアリングの根本に設置された機構です。

この中にホーン、ステアリングスイッチの配線が入っています。

 

分解してみると・・・

この様に長い配線が巻の状態で収納されていて、ステアリング約2回転程度の回転余裕が持たされています。

 

白いひも状の配線は中に10本程度の細い配線が通っていて、本来は真っすぐ綺麗な状態です。

 

断線の原因は経年劣化でしょう。

 

何度も繰り返されるステアリング操作で配線自体が割れてしまったり、今回のように接点から剥離してしまったりする事が多いです。

この状態ではホーンどころかステアリングスイッチも使えていませんでしたね。

 

ちなみに、エアバック配線はこの中には入っていません。

 

作業自体はステアリングを外すだけなのでそれほど難易度は高くありませんが、ホーンパットの取外しはエアバックと連動されているので要注意です。

 

保安装置の点検記録簿記載案件なので、交換作業は必ず指定、認証工場で整備士免許を持ったプロに任せましょう。

 

スパイラルケーブルユニットを取り外すと濡らした犬みたいに瘦せ細って見えますね(笑)

中心のシャフトがステアリングシャフトです。

 

新品のスパイラルケーブルを組み込みます。

 

インプレッサはステアリングケーブルに舵角センサーが付属していますので、旧ケーブルユニットから新品のケーブルユニットに移植してから組み込みます。

 

舵角センサー移植前。

 

舵角センサー移植後。

(舵角センサーと表示していますが詳しく調べた訳では無く、構造的にみた個人的な見解なので違っていたらゴメンナサイ)

 

あとはステアリングを組み付ければ作業完了です!

 

 

 


◇ あとがき

今回はステアリングの分解と言う特殊な作業でした。

 

間違っても整備士でない方がネット等の情報を元に曖昧な手順で作業をしないようにして下さい。

 

万が一エアバックが作動してしまった場合、大事に至る可能性があります。

 

まして、取外し途中のエアバックが開いた場合、命の危険がありますので絶対に避けましょう。

 

必ずカディーラーや信頼の置ける指定、認証工場で作業を行ってもらってください。

 

当店では安全確保の上、作業見学も出来ますのでお気軽にお問い合わせください!

 

ただし、危険個所の作業時は一時的に退避していただきますのでご了承下さい。

 


お問合せ先

奈良県香芝市今泉374-1

株式会社テック 

セルフカーステーション香芝インターSS

tel 0745-78-6461

担当 ヤマサキ


 

 

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