引っ越すにあたり仕方なくクローゼットの奥深くに放置していた箱を開けた。

42年前の段ボール箱は先住猫のコダマが爪をといだせいもありボロボロで崩れやすいミルフィーユ状態になっている。

重い中身をよっこらしょうと取り出し外側にこびりついた汚れを拭き取り、ドライバーでネジを開け中の機械部分を確認する。
歯車には固まった茶色の油がゴッソリこびりついていた。
それを綿棒と濡らしたスコットのショップタオルで丁寧に取り去る。
その後改めて油をさし高速で試運転。
さした油も42年前のものだ。
軽快に動いた。
猫のジローはミシンの高速音を聞くと、いつも地震があると逃げる場所に走り去った。
 
 
42年前に母が突然買ってくれたブラザーのミシン。
最後に使ったのは25年前ぐらいだったろうか。
読みづらい当時の取説を見ると結構高機能なミシンである。
 
※時代を感じる挿絵。弘田三枝子さんかと思いました
 
昨年マスクを手縫いしていたのはこのミシンの箱を開けるのが怖かったからだ。
今では反省している。
引っ越したらガンガン使おう。