連休最後の日の夕方、コダマは亡くなった。
プーの時と違い、今のアパートには庭もなく、コダマのテリトリーも部屋の中だけだった。なきがらをどうしよう。
自治体に頼めることも知っていたが、これだとお骨は戻って来ない。
Webで検索し、翌日民間の業者に頼むことにした。
色々あるので迷ったが、最終的には自分の財力と折り合いのつく所を選んだと思う。
コダマが亡くなってからたくさんお金をかけても悲しいだけ、という考えからだった。
頼んだ葬儀屋さんは火葬車を持ち、近所に車を停めて火葬に立ち会うこともできるそうな(不謹慎だが焼き芋屋さんみたいだな、と思った)。
ご近所に迷惑かもと思い、それはやめておいた。
会社の同僚と上司に連絡し、翌日会社は休むことにした。



夜は固くて冷たいコダマのなきがらと一緒に寝た。
たまたまロングブーツの箱があり、コダマが使っていたフリースの膝掛けを敷きコダマを寝かせた。
箱のサイズはコダマの身体にぴったりだった。お花も入れた。
葬儀屋さんの担当者(作業服姿の壮年男性)は沈痛な面持ちと丁寧な対応で、当たり前なのかもしれないが、これは凄いと思った。
思わずまた涙が出た。

17歳だったコダマの骨はしっかりしていた。
頭蓋骨も脚の骨も形がそのまま残り、驚いたものだ。

実はまだお骨は家にある。
「あまりよくないんだよ。成仏できないよ」と教えてくださる方もいるが、よくよく理由を聞くと、飼い主の私が心残りになるので、よくないそうだ。
コダマのテリトリーだった所(国立市の貸家近辺)に骨を埋めてあげたいが、今となってはそれも叶わない。
たまにジローが位牌にかみついている。