年末年始で読んでみたのがこの「鈴木敏文の統計心理学」という本。非常に面白かったし、ためになった。一言で言えば、顧客の心理を考えた仮説に基づいた商品開発・品揃えを考え、それを統計ツールで検証して、日々変化する顧客の嗜好に迅速に対応しなければならないということだ。
データ・マイニングやテキスト・マイニングに携わるものへの教訓としては、これらの技術・ツールは過去と同じ環境・文脈を仮定したときに威力を発揮するが、めまぐるしく変わる人の心理に基づく行動に対応するには、それを使いこなす分析側の人間の創意工夫が重要だということだ。
とは言え、過去と非常に類似な状況が場所や時を変えて再現することもあり、そういう場合にはマイニングが効果を発揮する。ただ、この場合、同じ環境・文脈であることを如何に同定できるかが鍵となる。
マイニングツールの良さは、仮説検証のPDCAを如何に容易に迅速に何回転もできるかで測られることになるだろう。さらに、マイニング・サイエンティストは、人間の心理を考えた上での様々なマイニングの仮説を縦横無尽にひねり出せる資質が今後必要となってくる。
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