震災から半年が経過し、今日は、TVでさまざまな特集が組まれてました。福島第一原発の爆発事故は、技術大国日本の信頼を揺るがした大きな事故でしたが、これは、想定外という言葉が多く使われたことでも分かるのですが、本質的に非常に重要かつ危険な問題をはらんでいます。

それは、ある事象が起こる確率ばかりに眼を奪われていて、それが起きた時の被害を加味していないということです。確かに、福島第一原発で10mを超える津波が起こるというのは確率的には低かったでしょう。しかし、もし仮にそれが起きた場合の被害が甚大だということまで含めて、総合的に安全対策をしなければいけないのが、できてなかったわけです。

たとえば、福島第一原発と同じところに火力発電所があったとしましょう。これが津波で壊滅したとします。この場合、日本全体への被害額は、原子力発電所による被害額に比べると遥かに小さいことは明らかです。逆に言えば、原子力発電所の事故はものすごく甚大なわけです。

結局、ある事象が起こる確率Pと被害額Lの掛け算で、どのような対策をしなければならないかが決まるわけです。こういう基本的な判断ができてなかったわけで、これは大いに反省し、日本の社会システム全てを見直して、この観点からリスク評価をし直すべきだと思います。