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水色です
夫が、散々暴れた後、
たまに、私に見せる顔があった
それは、まるで。
この戦場みたいな荒れ狂った部屋は、
俺がしてしまったのか！？
砕け散ったガラスの破片。
転がった家電。
無理矢理、こじあけて歪んだ扉。
号泣しながら震えている家族の姿。
夫自身も少し手に怪我をしている。
夫は、
『これらは、全部、俺のせい？
俺がやったの？
俺は、ブチ切れてしまったら、
何をしてしまうか分からない。
俺は、俺をコントロールできない。
俺は、自制できない。
俺は、どうしたら良いんだ！』
そう考えて、夫は自分で自分の頭を抱えて。
床に座り込んでしまう時もあった。
夫は、床で失禁してしまった事もあった。
夫は、その瞬間、
幼少期に戻ってしまったかのような様子。
自分がしてしまった破壊行為に対して、
明らかに戸惑っている。
私は、頭からの出血を止血しながら、
夫を、抱きしめた。
部屋の片付けは後にして。
まず、３人の子ども達を寝かしつけて。
夫を責めることなく、
温かなお風呂に入れて、
夫の背中を流してあげた事もあった。
夫は、オイオイと男泣きしていた
夫は、ひどく震えていて。
まるで、仔犬のような瞳になり、
「助けてくれ…。」と
私に向かって言った事もある。
私は、たまに見せる
怯えた夫の顔と、
「もう、二度と暴れない。」と言う
謝罪を信じていた。
アメとムチのように。
私は、夫の呪縛に
はまっていたのだろう。
私は、夫が、止められないと泣く度に、
これらは、全て義父母の育て方に、
問題があると思っていた。
（医師の言う通り、親子でカウンセリングが、
必要だと私は思っていた。）
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