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２２時、不定期アップ
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私は老人ホーム探しを
続けていた
駅からも近く
新築されたばかりで
新しい施設だった
エレベーターの中にも
防犯カメラがついていて
完全オートロックで
安全面は良かった
お風呂には
温泉水を使用していて
良さそうだった
だけど完全寝たきりになる
母は
温泉風呂に入る事はなく
機械浴になるので
そこは
あまり加点しないようにした
主任が館内を案内してくれ
言葉使いも丁寧
お仕事をしている
介護士さん達も
こんにちはと
声をかけて下さった
食事の試食は
させてもらえなかったが
入所者さん達が
モリモリ食べていたので
不味くはないはずだと思った
オープンしたばかりの
施設だから
入所者さんは
まだ１０名ほどの様子
介護士さん達にも
余裕がある感じで
入所者さんより
介護士さん達の人数が多かった
手厚い介護が受けられそう
だけど
入所者さんが増えたら
どうなるのだろうか？
私は想像してみた
そこへ
書類に目を通して下さいと
責任者が現れた
主任や介護士達の
穏やかな雰囲気とは
ガラッと変わり
荒っぽい職業の人に見えた
先程まで笑顔だった主任が
直立不動で
固まっている
私は
試食が出来なかったので
２〜３日考えさせて下さいと言った
責任者が
「何だと！
新築で設備も豪華で
こんなに良い施設は
他にないぞ！
今すぐ書類に
印鑑を押して
保証人になれ！」
いきなり怒鳴ったのだ
施設案内をして
入所サインさせる事が出来なかった
主任は
ビビりまくっていた
入所者が少なすぎる
こんなに立派な施設なのに
それに入所者は
責任者の怒鳴り声に
慣れている様子で
表情一つ変えずに
昼食を食べている
ワンマンなんだな
この責任者が怒鳴るんだな
一目瞭然だった
私は母には
怒鳴り声を聞かせたくない
帰り際
私の後ろ姿に向かって
責任者が
また怒鳴った
責任者
「やっぱり、ウチが良いです
入所させて下さいと
後から言ってきても
その時には満室で
入れないからな！」
私は責任者に
無言で
深々と頭を下げた
丁寧に案内してくれた
主任には
ありがとうございましたと
お礼を言って帰宅した
これまで見学した施設では
介護士による入所者への罵声
職員同士の揉め事
ワンマン体質の施設
やはり介護は大変なお仕事だから
どこも
心にも体にも
余裕がないのかな？
そう感じてしまいました
