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子と寝る前に絵本を読む
たくさんの絵本の中から
今夜の絵本を選ぶ
お気に入りの絵本は
必ず一冊目に持って来る
お話の内容まで
記憶しているから
笑うところの
少し前から
あなたはクスクス笑ってる
絵本が終わりそうになると
すかさず
次の絵本を持って来る
テンションが上がって
寝ない時は
絵本をやめて
私の行き当たりばったりの
作り話しをする
その作り話が
私自身も楽しくて
子どもも
ますますテンションが
上がってしまう
現実には無理な
あなたの大好きな
キャラクターが全員登場する
遊ぶ約束から始めて
待ち合わせて遊ぶ
一緒にお菓子を作り
即席パーティーが始まる
そこで必ず
思いがけないハプニング
それが始まると
子どもはベッドの中で
キャッキャって
喜んでしまう
私の行き当たりばったりの
作り話は
子どものリアクションをみながら
どうとでも変えられる
時には
大好きなキャラクターが
悩んでしまい
一緒に悩み事を解決してあげたり
私も疲れが溜まっていたから
作り話中に
眠ってしまった事が
何度かある
そんな時は
ママが先に眠っちゃったねと
私の肩を
優しくトントンしてくれて
私を寝かしつけてくれた
結婚した途端
別人になってしまった夫とは
部屋も分けて
完全家庭内別居
夫が居ないから
緊張感なく
伸び伸びと
絵本を読み聞かせたり
キャラクター総勢の
作り話を
楽しむことが出来た
暴言暴力を受けた日は
これ以上
夫が暴れないように
別室で息を殺して
子とそっと眠った
いつ扉を開けて
殴りに来るか分からない
私は
子を抱きしめて眠った
小さな物音でも
起きるくらいに
神経を研ぎ澄ませていた
寝る前の絵本は
私と子どもの
ささやかで
最高な幸せの時間