どうもお久しぶり(?)ですもみじ凛です。

 どうでもいいことですが書かずには居られなかったので投稿します。なんてこった(爆笑

  

 さて、凛は音楽が好きです。聴く方も歌う方も好きです。

 曲のイメージをキャラに当てはめて物書きをすることも度々あります。

 で、

 

スコーンとお茶会と

アルヴィス=ブラック氏。

 

 元々逆境に挑んでいくような歌詞が格好良くて好きだったス/キ/マ/ス/イ/ッ/チのゴ/ー/ル/デ/ン/タ/イ/ム/ラ/バ/ーのPVをカラオケで見ておーってなって(チェス盤とかフェンシングとかカッコ良かった)そのテンションのままそれを題材に探偵キャラのミニミニSSを一本書いたのですが、
 後で何気なく調べて知った話、あの曲って麻雀がもともとの題材なんですって?w(Wikipedia出典

 

 ………………………………………。

 

 ―――もはや博打のイメージしか浮かばないwww

 剣術のイメージが見事に吹っ飛んでしまったおかげで、もはや凛の頭には彼らが麻雀をしている図のオンパレードで、修正もかなわず結局オリキャラ達に麻雀卓を囲んでギャンブり始められてしまったのでした。
 仕事柄ポーカーフェイスが上手いから勝負には強そうだけど、このキャラの性格的にあまり賭け事はしなさそうだなぁと思っていたのに、これは一体w


スコーンとお茶会と

「……おい待て、俺は博打なんかしないぞ!」

 

 いやあ、心底書いてる途中で知らなくて良かったと思いました。博打で決着とか、書けない書けない(笑)やっぱり時代設定も過去だし、男らしくアクションで決着付けさせて良かったー。19~20世紀はじめの英国に麻雀があったとも思えないしw

 おあとがよろしいようで(よろしくねぇ


 

 そして以下はそのミニミニSSでございまーす。

 お暇な方はぜひ暇つぶしにどうぞー。

 

  

 

 

 

 




集中できてないなぁ、
まだ身体が迷ってるんだ。
 

 EDGE


 
 強く握りしめた仕込み杖がやたらと重い。こう震えてたら、コントロールしたってブレちまうだろう。眼前にはこちらの命を狙う敵。勝てなければ殺される―――例えそれが相手の命を奪うことを意味していても、負けたら命がないのは俺自身だ。太陽も勝負運【ツキ】も何も完全にこっちを向いていないような、最悪に不利過ぎる状況。だがやるしかないんだ、言い聞かせるように口の中だけで呟いて俺はステッキから刃を抜いた―――懸かってるのは、俺の命だけじゃない。
 
「……状況が悪いことは認めるが―――ただ逃げ出すんじゃ根性ないなあ」

 にやり、不敵に笑ってみせる。展望はないが、ここでクリアしてやるしか道はないのも確かだ。ならばやってやろうじゃないか、神も悪魔も助けてくれないこの世界で、今この状況にいる俺を救えるのは、紛れもなく俺ただ一人だ。本当は怖い、逃げ出したくて堪らない。だけど懸かっているものはあまりにも重すぎて、逃走の代償にそれを失う方が俺にはもっと怖いから。
 さあ、逃げ出したがる衝動を抑えて標的【ターゲット】との間隔を探れ。相手を傷つけることを恐れるな、使える手段はなんだって使って、殺す気ででも行かない限り俺の力量では勝利はない、そうだろう?
 味わうのは勝利の美酒か、はたまた敗北の苦汁か。ふたつにひとつの結果、だが俺に選択権はなく勝ち取るべきは前者のみだ。探偵としてのプライドを捨ててでも、優先すべきは勝利。集中、集中。渾身のポーカーフェイスをキメて、相手に刃を向ける―――頭が冴える、場の空気がきんと冷えて、相手がたじろぐ気配。心理戦ならこっちだって場数を踏んでるんだ、相手をこっちのペースに引きずり込む暗示【イリュージョン】くらい、使ってみせずにどうする。際限無いプレッシャーゲームを抜けてきた腕は流石に伊達じゃない。
 さあ集中、決して迷うな。迷えば次の一手を見失い、先に待つのは終末のみだ。負けるわけにはいかない、俺には手放したくないものがあるのだから。感覚を研ぎ澄まして慎重に流れを読みきれ。それさえ出来れば勝率は上がる、こんな拙い俺の剣でも。
 自分を奮い立たせて、いざ勝負―――クロスの真似をして、左手で剣を構えると、相手が僅かに怯んだ。あいつ特有の斬新なファイティングスタイル、慣れるまで俺も身を以てその厄介さを堪能させられたもんだ。
 剣を突き出し、サウスポー特有の剣筋を利用してギリギリを攻める。相手は焦って防御のためにバックステップしながらかなり無理な体制で剣を上げた。刃がぶつかり、衝撃が走る―――カキンと硬質な金属音が響いて、耳の奥でしぶとく鳴り続ける。

「―――Attention【危ないぜ】!」

 剣を交えたまま突っ込み、思いきり相手の足を踏みつけて動きを封じ右拳を腹に。少々卑怯だが知ったこっちゃない、剣術のみの勝負だと思い込んだ方が悪い。関節の可動域ギリギリで動かした身体は限界を訴えるが、構うものか。ざまぁみろ。
 完勝の瞬間を見せつけるように、倒れた相手の身体を支える。意識を失った人間というものはなかなかに重い。適当に床に転がすだけでも重労働だが、休むわけにも行かない。すかさず階段を駆け上がる。さあ、次へ―――この先が最後の部屋だ。見ていろ、驚愕の大逆転のひとつやふたつ、華麗にキメてやろうじゃないか。今までは運命に奪われるだけの俺だったけれど、今度は俺が運命から望む未来を奪い取る番だ。例えそれが脆く崩れるバベルの塔のようなものであったとしても、その頂上で光を浴びるのは、そして護り通していくのは、この俺だ。
 

EDGE
(俺だって男だ、潔く散ってやるくらいの覚悟で挑んでやるさ!)